山口大会決勝は高川学園が下関国際に5―3で逆転勝ちし、3季連続、夏は2年連続4回目の甲子園出場を決めた。最速147キロ右腕でプロ志望の木下瑛二投手(3年)は、先発して立ち上がりは苦しい投球だったものの、8回1死一、二塁の場面で再登板し、後続を断ち切って聖地への切符を手繰り寄せた。高川学園からは、オリックスの椋木投手、阪神のドラフト1位・立石選手らがプロへ巣立っており、木下投手は「憧れの先輩たちです」とその背中を追う。
先発降板から再登板、「ここで抑えるのがエース」
渾身の直球で最後の打者から空振り三振を奪うと、木下瑛二投手は捕手の河内山潤捕手(3年)と力強く抱き合った。「最後はきょう一番の気持ちの乗った真っすぐを投げられた。このためにやってきたので、凄くうれしい」(スポーツニッポン)と充実感に浸った。
準決勝の南陽工戦で137球を投げ、中1日で決勝の先発マウンドに上がったが、2回に逆転を許すなど流れに乗れず、3回途中に降板。木下投手は右翼の守備に回った。それでも「流れを変えてやる」と6回には好守備を見せ、腐らずにチームを支えた。
2点リードの8回1死一、二塁。ピンチの場面で再びマウンドに戻った。「正念場だった。ここで抑えるのがエースだと思った」と後続を断つと、9回もピンチを脱して締めくくった。最速は143キロを計測するなど、力強い投球でチームを勝利に導いた。
春夏連続甲子園、リベンジ誓う強力打線
高川学園は初回、2死三塁から4番の衛藤諒大主将(3年)が左前適時打を放ち先制した。だが木下投手が2回に2失点、3回にも1失点と逆転を許すと、3回1死一塁から2番手の宮﨑隆成投手(3年)がマウンドに上がり、それ以上の追加点を防いで反撃の時を待った。
反撃は5回だった。若藤芽空遊撃手(3年)の左中間三塁打を皮切りに、3本の適時打に四球や相手の失策も絡めて一挙4得点。試合前まで12打数1安打と苦しんでいた衛藤主将も、この回に三塁手の失策を誘って勝ち越しに貢献した。センバツ出場校の底力を示し、そのまま押し切った。
準々決勝までは全てコールド勝ちと圧倒し、決勝までの4試合で37得点をマークした強力打線が武器だ。今春センバツでは初戦で英明に敗れており、夏の甲子園ではリベンジを目指す。母校の先輩には、ヤクルトの山野投手、オリックスの椋木投手、阪神のドラフト1位・立石選手らが名を連ねる。プロ志望の木下投手は「恩返しがしたい」と、聖地のマウンドでもチームを引っ張る覚悟だ。
【木下 瑛二】 プロフィール
- 氏名:木下瑛二(きのした えいじ)
- 所属:高川学園高校(3年)
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速147キロの直球を武器とするプロ注目の右腕。山口大会決勝では先発から一度降板して右翼を守った後、8回のピンチで再登板して後続を断ち切る勝負強さを見せた。オリックス・椋木、阪神・立石らを輩出した高川学園のエースとして、3季連続の甲子園でセンバツ初戦敗退のリベンジを果たすことが期待される。












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