山梨学院の最速152キロを誇る二刀流右腕・菰田陽生投手(3年)が、保留していた進路について「プロ志望届を出したいと思います」と明言した。195cm102kgの巨体から最速152キロを投げ、打っては高校通算39本塁打を記録する二刀流が、いよいよ今秋のドラフト戦線へ名乗りを上げた。
1週間の熟考を経てNPB一本を決断、12球団OK
主将として甲子園出場を目指した戦いが、7月20日の山梨大会準決勝で帝京三に敗れて終わった菰田陽生選手は、敗退直後は進路について「まだ考えたくない」と保留としていた。
その後は29日まで千葉県御宿町の実家に戻り、かつて所属した御宿少年野球クラブや千葉西リトルシニアの指導者にもあいさつを済ませた。家族とも進路について話し合いをしたと見られ、そこで気持ちが固まった。山梨学院は31日からグラウンドで練習を再開し、菰田選手も加わった。そして、「プロ志望届を出したいと思います。(千葉の)実家に帰って、1週間くらい経った時に決めました。いつまでも引きずっていてはダメだと思いました」(スポーツニッポン)と話し、プロ志望を表明した。
12球団スカウトが視察、西武本部長も体格とパワーを評価
菰田投手への注目度はもちろん高い。今夏の山梨大会・駿台甲府戦(17日)では、ネット裏にセ・リーグ、パ・リーグの12球団スカウトが集結し、その一挙手一投足を見つめていた。
プロ志望届を提出すればNPB球団に加え、MLB球団とも交渉が可能になる。それでも菰田投手は「小さい頃から日本のプロ野球で活躍することに憧れがあった」とNPB一本を志望する姿勢を強調した。横浜高校の織田翔希投手には常に複数球団のMLBのスカウトが張り付いているが、同じくMLBも注目しそうな素材の菰田選手には張り付いていないところをみると、当初よりNPBに進むという考えはある程度知られていたと見られる。
9月にはU18代表狙う、「6ポジションOK」の複数守備を武器に
菰田投手の高校野球はまだ終わっていない。9月にはU18高校日本代表が「U18アジア選手権」を台湾で戦う。その代表候補として、菰田投手は「選ばれて結果を残したい」と日の丸を背負う覚悟を口にした。
代表メンバーは20人で、例年は投手と野手を兼ねる二刀流選手が重宝される。メンバー入りへ、菰田投手は本職の投手と一塁手に加え、実戦経験のある三塁手、外野の3ポジションの練習を重ねていく。「複数ポジションを守れることは自分の武器。ジャパンに選ばれることができたら活躍したい」と見据えた。
発表は甲子園大会の終了後に行われ、選出の可能性は非常に高いと見られる。
今秋ドラフトの目玉として
195cm102kgの規格外の体格に、投げて最速152キロ、打って高校通算39本塁打という実績も十分で、プロでは大谷選手のような二刀流の育成をして欲しい。希望球団もなく、12球団どこに指名されても入団への障壁はない見込みだが、二刀流として育てる方針の球団に進むことを期待したい。
まずは9月のU18アジア選手権で世界を相手に力を示し、そのうえで今秋のドラフト会議で12球団がどのような評価をし、何球団が1位指名をするのかが注目される。
【菰田 陽生】 プロフィール
- 氏名: 菰田陽生(こもだ・はるき)
- 所属: 山梨学院高校(3年)
- 出身: 千葉県御宿町(御宿少年野球クラブ・九十九里リトルリーグ→千葉西リトルシニア)
- ポジション: 投手・一塁手(二刀流)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 195cm、102kg
- 主な特徴や実績: 投げては最速152キロ、打っては高校通算39本塁打を記録する投打二刀流で、「ネクスト大谷」と称される今秋ドラフト1位候補。1メートル95、102キロの恵まれた体格を誇り、50メートル走6秒4、遠投100メートルの身体能力を持つ。投手・一塁のほか三塁や外野も守れる複数ポジションが武器。3学年上の兄・朝陽外野手(上武大)は来秋ドラフト候補。NPB一本を明言し、9月のU18アジア選手権を経て今秋ドラフトでの上位指名を目指す。











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