センバツ8強の花咲徳栄高が春夏連続の甲子園出場へ王手をかけた。7月24日、大宮公園野球場で行われた第108回全国高校野球選手権埼玉大会準決勝で、昌平を6-3で下し決勝進出を決めた。先発した今秋ドラフト候補の最速148キロ右腕・黒川凌大投手(3年)が9回7安打6奪三振3失点、143球の熱投で完投勝利。4回に打球が左足を直撃するアクシデントにも動じず、マウンドを譲らなかった。巨人やヤクルトなどNPB4球団以上が視察し横浜DeNAが評価をしている。
打球直撃も続投、144キロ直球で次打者を三振に仕留めた強心臓
黒川凌大投手は力感あふれるフォームから、140キロ台前半から中盤のストレートを見せた。「真っすぐがコースに決まった」(デイリースポーツ)と納得の投球だった。
4回には打球が左足首に直撃し、苦悶の表情を浮かべる。それでも「(動揺は)あまりなかったです」(デイリースポーツ)と続投し、次打者を144キロの直球で三振に仕留めた。6回には球が高くなり苦しい場面が続いたものの、「アウトを1つずつ取ることだけを考えた。マウンドでは気持ちだけだった」(日刊スポーツ)と粘り抜いた。終盤には打球が右手首付近をかすめる場面もあったが、最後までマウンドを降りなかった。
強力打線を相手に「中盤にかけて苦労した。低めに集めて、打たせて取ることを考えていた」(スポーツニッポン)と話し、143球を投げ切って「多少疲れはあるんですけど全然、大丈夫です」(デイリースポーツ)と充実した笑顔を見せた。岩井隆監督(56)は「黒川は5点取った後に少し慎重になったが、その後はしっかり立て直してくれた。球数は多くなったが、最後までよく投げてくれた」(日刊スポーツ)とエースをたたえた。
スカウトが「才木っぽい」と評価、視察したNPB4球団以上
この日はバックネット裏に巨人やヤクルトなどNPB4球団以上のスカウトが集結し、右腕の投球に熱視線を送った。打球直撃にも動じず投げ抜いた精神面の強さには、高い評価が寄せられた。
横浜DeNA・河野スカウト:「(阪神の)才木っぽいと感じました」
高出力と強心臓を武器とする右腕は、「ここまできたら気持ちだけ。強い気持ちを持って投げました」(デイリースポーツ)と力を込めた。
センバツで23年ぶりの8強入りを果たした花咲徳栄は、2016年以来10年ぶりの春夏連続甲子園出場へあと1勝とした。決勝は26日で相手は浦和学院。秋は花咲徳栄、春は浦和学院が制しており、ライバル対決が再び実現する。今秋ドラフト候補の黒川投手が、聖地への切符をつかみ取れるか注目が集まる。
【黒川 凌大】 プロフィール
- 氏名: 黒川凌大
- 所属: 花咲徳栄高校(3年)
- ポジション: 投手
- 主な特徴や実績: 最速148キロの直球を武器とする今秋ドラフト候補の右腕。第108回全国高校野球選手権埼玉大会準決勝の昌平戦では先発し、9回7安打6奪三振3失点、143球の熱投で完投勝利を挙げた。4回に打球が左足首を直撃するアクシデントに見舞われながらも続投し、次打者を144キロの直球で三振に仕留めるなど強心臓を示した。視察した横浜DeNA・河野スカウトからは阪神・才木投手になぞらえて精神面の強さを評価された。センバツ23年ぶり8強の名門のエースとして、2016年以来10年ぶりの春夏連続甲子園出場、そしてプロ入りを目指す。











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