第108回全国高校野球選手権大会(5日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が1日、オンラインで行われ、昨春センバツ王者の横浜(神奈川)と昨夏の覇者・沖縄尚学が、大会第6日(10日)の第2試合で対戦することが決まった。最速157キロを誇る今秋ドラフト1位候補の横浜・エース織田翔希投手(3年)と、同じくプロ注目の最速150キロ左腕・末吉良丞投手(3年)が、初戦でいきなり激突する。
前年の春夏王者が初戦で激突、2年連続の珍事
108回目を迎えた夏の甲子園で、いきなり大会屈指の好カードが実現した。昨春のセンバツを制した横浜と、昨夏の王者・沖縄尚学が、大会第6日の第2試合で顔を合わせる。前年の春夏優勝校が初戦でぶつかるのは、昨年の健大高崎-京都国際に続いて2年連続2度目となった。
両校は昨春センバツの2回戦以来の対戦で、その時は横浜が8-7の「ルーズベルトゲーム」を制しており、この一戦で勢いに乗った横浜がそのまま19年ぶり4度目のセンバツ優勝を果たした。それ以来の激突となり、互いに雪辱と成長を懸けた再戦となる。
怪物となる試合、指揮官も期待
横浜は最速157キロ右腕の織田翔希投手が勝利のキーマンとなる。今夏の神奈川大会では自己最速を3キロ更新する157キロを計測。準決勝の慶応戦でこの数字をマークし、決勝の桐光学園戦でも9回を完投、9回に一塁ベースカバーへ入った際に左足を負傷したが、公開練習では「大丈夫です」と問題ないことを強調した。県内39連勝で、神奈川県勢初の4季連続甲子園出場を果たしている。
村田浩明監督(40)は、今夏の織田投手を「本当に怪物になってくれた」と評価した上で、さらに上を求める。「大怪物になろうと彼には言っている。甲子園でなれるチャンスがあるので、甲子園の織田を楽しみに見たい」と話し、「怪物」と言われた松坂大輔投手を超える存在になることを期待している。
エースもその思いに呼応する。「大怪物になることはもちろんだが、このチームを勝たせた上で、そういったところに行ければいい。どんな形であれ、必ずこのチームを優勝に導いていきたい」と誓いを立てた。そして、「どこに壁があるかもまだ分からないし、とにかく前だけを見て突き進んでいきたい」と、自らの限界に挑む夏を心待ちにしている。
沖縄尚学は3枚看板、比嘉監督「ロースコアにもっていく」
史上7校目の夏連覇を狙う沖縄尚学も、投手力が最大の武器となる。昨夏の優勝の立役者である左腕・末吉良丞投手と右腕の新垣有絃投手(3年)、そして沖縄大会で台頭した最速149キロ左腕・久高大瑚投手(3年)と、強力な3枚看板を擁する。末吉投手は左肘のコンディション不良から完全復活し、沖縄大会では背番号「1」に返り咲いた。
比嘉公也監督(45)は、織田投手について「150キロ台の速い球を投げられると、対策のやりようがない」と最大限に警戒する。「投手を中心に守りをしっかりしてロースコアにもっていく、それしか勝つ選択肢はない」と、堅守で接戦に持ち込む青写真を描く。初戦までの期間は速球への目慣れを中心に対策を進める考えだ。山川大雅主将(3年)も「強い相手になるけど、自分たちの野球をして勝ちきるように頑張りたい」と闘志を燃やす。
ドラ1候補対決にスカウトも注目、優勝候補が姿を消す一戦
織田投手と末吉投手は、ともに今秋ドラフト1位候補として、スカウトの熱視線を集める左右の好投手だ。元々夏の甲子園の1回戦は12球団のほぼ全てのスカウトが集まるが、この試合は特にメジャーのスカウトも含めた日米の編成担当が集結するとみられる。昨春の対戦では、織田投手が先発して3回途中4失点、末吉投手も2番手として7回を投げて5失点と、互いに結果を出せていなかったが、世代を代表する両投手が、用意されたこの舞台にしっかりと照準を合わせれば、おのずと結果は出せる。しかし、そうしてもいずれか一方が高校野球を終える事になる試合だ。
同ブロックにはプロ注目の最速148キロ右腕・鈴木悠悟投手(3年)を擁する中京や、春夏通算45度目出場の明徳義塾も入り、優勝への道は険しいが、まずは目の前の一戦に集中する。
【織田 翔希】 プロフィール
- 氏名:織田翔希(おだ・しょうき)
- 所属:横浜高校(3年)
- 出身:福岡・北九州市(足立中出身)
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:186cm、80kg
- 主な特徴や実績:最速157キロを誇る今秋ドラフト1位候補の右腕。今夏の神奈川大会・準決勝の慶応戦で自己最速を3キロ更新する157キロをマークした。1年秋の明治神宮大会・明徳義塾戦では大会史上6人目の1年生完封勝利を挙げ、昨年センバツでは全5試合に先発して優勝に貢献。第108回大会の初戦では、昨夏王者・沖縄尚学の末吉良丞投手とのドラフト1位候補対決に臨む。メジャーも注目する“大怪物”が、チームを28年ぶりの夏の頂点へ導くべく右腕を振るう。
















































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