今年のドラフトの超目玉、桐光学園・松井裕樹投手が今年初の対外試合に登板し、巨人、東京ヤクルト、横浜DeNA、北海道日本ハムの4球団8人のスカウトが視察に訪れた。
この日の相手は聖望学園、試合は乱打戦となり、松井投手は１１－１２の9回の場面から登板すると、1四球を与えたもののノーヒットに抑えた。
投げた球は全てストレート、最速は138km/hで三振は0という内容だったが、松井投手は「自分のボールに対する打者の反応が見たかった。いい感じです。」と話し、変化球については「まずはいい真っすぐが投げられるようになってから」と話した。
視察に訪れた4球団はいずれも部長やチーフクラスが訪れた。地元となる横浜DeNA・吉田編成スカウト部長は「冬にいいトレーニングをしたのでしょう、体が大きくなっていた。地元という事でなく、いい投手ということです。」と話すと、巨人・長谷川スカウトも「体が大きくなり張りが出てきた。今後、変化球も投げていって、ボールも低めにあつまっていくでしょう。全国的に注目の投手、これから楽しみ。」と体が大きくなって成長した事を話した。
また東京ヤクルトの鳥原チーフスカウトは、「すごいピッチャーですね、高校生NO.1、この時期にこれだけ投げれれば十分」と高い評価をすると、昨年、大谷翔平選手を獲得した北海道日本ハム・大渕スカウトディレクターは「対外試合初戦で慣らし運転といった感じ。それでも一冬順調に来ていたというのが分かる」と話した。
スカウト部長が視察した横浜DeNAは、地元でもあり先発左腕という事もあり、ほぼ松井投手の指名で固まっていると思う。巨人もドラフト1位評価を公言している。ポスト阿部という事で捕手の大阪桐蔭・森友哉選手の指名の可能性も無くは無いが、松井投手の方が可能性が高いと思う。
東京ヤクルトは投手は比較的層が厚いが、甲子園のスターの獲得を狙っており、鳥原スカウトが「球団社長からも、獲得を検討してくれといわれている」と明かしたことから、松井投手の可能性が高い。北海道日本ハムはNO1の選手を指名すると言うことで、松井投手のほか、九共大・大瀬良大地投手、仙台育英・上林誠知選手などを見てから決めることになるだろう。
松井裕樹投手が今年の春季大会、夏の大会で昨年のような投球を見せれば、自然に松井投手の指名という事になりそうだ。個人的に、この日視察に訪れた4球団と千葉ロッテあたりが競合するのではないかと思う。
巨人が今秋ドラフト１位候補にリストアップしている桐光学園（神奈川）・松井裕樹投手（新３年）が９日、同校で聖望学園（埼玉）との練習試合に登板。１イニングを無安打無失点に抑えた。巨人など４球団８人のスカウトも集結。昨夏の甲子園で１試合２２奪三振の新記録を樹立したドクターＫ左腕の人気は健在だ。
気合の３ミリカットの頭で登場した松井が臨んだ、今年初の対外試合は、昨年の岐阜国体以来だった。テレビ局も取材に訪れ、５０人を超える観衆が左腕に見入った。１点を追う９回。１死から四球で走者を出したが、３つのアウトは全て初球の凡打。全８球を直球で通した。
三振は、まだいらない。「自分のボールに対する打者の反応が見たかった。いい感じです。変化球？ まずは、いい真っすぐが投げられるようになってからですね」。最速１３８キロとはいえ、８回まで１５安打１２点と猛打だった相手打線を０封。その裏に逆転サヨナラ２ランが飛び出し、幸先いい“今季初勝利”もついてきた。
センバツ出場がないことを力に変える。「夏の大会は全部、自分が投げるつもり。制球をつけて球数を少なくしたい。そういう意味では冬の成果が出ましたね」。トレーニングを重ね、体重は２キロ増の７５キロ。この日は封印した宝刀スライダーも、徐々に投げていくつもりだ。
昨夏の甲子園で１試合２２奪三振の新記録をマークした今秋のドラフト会議の目玉、神奈川・桐光学園高の左腕・松井裕樹投手（２年）が９日、川崎市の同校で行われた聖望学園（埼玉）戦の九回に今季初登板。最速１３８キロで、１回無安打１四球の無失点に抑えた。
巨人、ヤクルト、ＤｅＮＡ、日本ハムの４球団計８人のスカウトが視察。松井は１３－１２の勝利に「きょうはまっすぐだけ。勝ててよかった」と笑顔を見せた。
異例の３人体制を敷いたヤクルト・鳥原公二チースカウト（５８）は、「高校生ＮＯ・１。球団社長からも“獲得を検討してくれ”といわれている」と１位指名候補であることを改めて明かした。
コメント