第107回全国高校野球選手権大会1回戦、鳥取城北は岡山学芸館に3―7で敗れ、初戦で夏の甲子園を去った。4点を追う9回、3番手として189センチの大型右腕・刈屋遙斗投手(3年)が2死二、三塁のピンチで登板すると、ストレート4球で最後は145キロの直球で空振り三振を奪ってみせ、スケール感たっぷりの投球で強烈な印象を残した。
ストレート4球、145キロで締めくくった甲子園の1/3イニング
4点ビハインドで迎えた9回2死二、三塁の場面で、3番手として刈屋遙斗投手はマウンドへ上がった。1ストライクからの投球は、すべてストレートで4球続けると、最後は145キロの直球でバットに空を切らせ、三振で自らのピンチを断ち切った。
自己最速の146キロにはあと1キロ及ばなかったものの、大型右腕が投げ込む一球一球にスタンドがどよめいた。「自分の目標は150キロだった。最後4球だけだったけど、自分が1球投げるだけで観客が沸いて、めっちゃ楽しかったです」(中日スポーツ)と、限られた登板を全力で楽しんだ。
「もうみんなで野球できない」 止まらなかった涙
9回裏、鳥取城北の反撃は実らず、初戦敗退が決まった。「楽しいことの方が多くて、苦しいこともみんなで乗り越えてきたので、もうみんなで野球できないのが悲しいです」(中日スポーツ)。刈屋投手の涙は止まらなかった。
大阪出身で中学までは捕手としてプレーしていた。鳥取城北へは投手として入学したものの、制球に苦しんだ時期もあり一時は捕手に戻るなど、投手としての経験はまだまだ浅い。しかし、この夏も鳥取大会の登板は決勝のラスト1イニングだけだったが、そのときの投球がSNSで取り上げられ、周囲からの反響も大きかった。この日の甲子園でのマウンドも1/3イニングのに終わったが、確かなインパクトを残した夏だった。
目標は「安定感のある投手」、将来は指導者へ
刈屋投手が見据えるのは、頼れる投手への成長だ。「ここまで来られたのは(エースの)下浦のおかげ。自分、やっぱ下浦の次に投げられないってことは、安定感とか、そういう場面で任せられないということなので、安定感のある投手になりたいです。荒れる日と(ストライクの)入る日がはっきりしているので」(中日スポーツ)と、課題と向き合う。
将来については「大学に行って教員免許を取って、高校野球の指導者になりたい」(中日スポーツ)という夢を語った。進学先はこれから考えるといい、189センチの大型右腕は、マウンドを越えた次の舞台へと歩み出す。
【刈屋 遙斗】 プロフィール
- 氏名:刈屋遙斗
- 所属:鳥取城北(3年)
- 出身:大阪府
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:189センチの体格から力強い直球を投げ込む大型右腕。中学まで捕手を務め、投手としての経験は浅いが、この夏は自己最速146キロを計測した。鳥取大会は決勝のラスト1イニングのみの登板ながら、その投球がSNSで話題を呼んだ。甲子園1回戦の岡山学芸館戦では9回2死二、三塁の場面で3番手として登板し、ストレート4球、最後は145キロの直球で空振り三振を奪った。目標は150キロ、そして安定感のある投手への成長を掲げる。








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