春夏通じて甲子園初出場を果たした東日本国際大昌平(福島)のエース右腕・照沼佑崇投手(3年)が、1回戦の白樺学園(北北海道)戦で6安打1失点の完投勝利を挙げた。141球を1人で投げ抜き、聖地での初陣を白星で飾ると、「まずは1勝、いわき市の皆さんに届けられたというのは安心でした」と喜びを口にした。
141球を投げ抜いた執念、直球とスライダーで聖地を制す
先発マウンドに立った照沼佑崇投手は、最速148キロ右腕として福島大会を制し、高校を甲子園初出場に導いている。この日も「初回から全力で」と初の聖地で腕を振ると、最速145キロの直球と武器のスライダーを織り交ぜ、5回まで三塁を踏ませない安定した投球を見せた。
1-0で迎えた6回、2死三塁の場面で左前適時打を許して追いつかれた。「その前の左バッターを意識しすぎて、甘い球がいってしまった」と反省したが、リードを許すことなく最少失点で踏ん張った。9回に打線が勝ち越しに成功すると、その裏は中前打で先頭打者の出塁を許しながらも、後続3人を断ち切った。141球の力投を振り返り、「9回まで自分が投げきるという気持ちだった。勝てたので良かった」と、最後までマウンドを守り抜いた。試合を締めくくると、「仲間のファインプレーや、みんなの雰囲気も最高でした」(スポーツニッポン)と白い歯を見せた。
エースナンバーへの返り咲き、切磋琢磨した仲間への感謝
照沼投手にとって、 甲子園マウンドは非常に遠いものだった。昨秋の新チームは背番号1を背負ってスタートしたが、福島大会は日大東北を相手に初戦敗退。2番手で救援に立ちながら7失点と、ふがいない投球に終わった。「もうあんな投球はしない」と心に誓い、一冬をかけてスタミナを強化し、球質にも磨きをかけた。
この夏の福島大会は背番号17で出場し、6試合中5試合(4先発)に登板。準決勝では聖光学院の県内86連勝を止めるなど、防御率0.67でフル回転して初出場の原動力となった。同じ3年生右腕の白田夢真投手に背番号1を譲っていたが、「あいつらがいるから俺も思いきり投げられる」と語る。切磋琢磨してきた仲間への感謝を背負いながら、聖地でエースナンバーに返り咲いた。
次戦は13日の2回戦で、逃げ切って白星発進した青森山田との東北勢対決となる。「今日のように粘って、2勝目をみんなで取れれば」と、勢いは止めない。創部27年目でつかんだ初出場のチームが、勢いに乗って聖地を駆け上がる。
【照沼 佑崇】 プロフィール
- 氏名:照沼佑崇
- 所属:東日本国際大昌平高校(3年)
- 出身:福島県いわき市(いわき市立泉中出身)
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:最速148キロの直球と切れ味鋭いスライダーを武器とする本格派右腕。福島大会では準決勝で聖光学院の県内86連勝を止めるなど防御率0.67と好投し、春夏通じて初の甲子園出場を牽引した。甲子園初戦の白樺学園戦では141球を投げ抜き6安打1失点の完投勝利。制球力と粘り強い投球で、春夏通じ初出場のチームを初勝利に導いた。夏の甲子園での2勝目、さらなる勝ち上がりが期待される。













コメント