第108回全国高校野球選手権が開幕する。10日には、昨春センバツ王者の横浜高が昨夏王者の沖縄尚学と激突、今年のBIG3と呼ばれる横浜高の最速157キロ右腕・織田翔希投手(3年)と、沖縄尚学の最速150キロ左腕・末吉良丞投手(3年)の投げ合いに注目が集まる。
昨春・昨夏の全国V校同士、いきなりの“頂上決戦”
昨春のセンバツを制した横浜と、昨夏に全国優勝した沖縄尚学という優勝候補同士の対戦が初戦でいきなり実現する。昨春センバツでは両校が対戦し、8―7で横浜が激闘を制して頂点まで駆け上がった。昨夏は横浜が甲子園に出場できない中で、沖縄尚学が2年生2枚看板で全国を制覇した。そしてこの夏、再び甲子園で相まみえる。
4日に行われた恒例の監督対談では、横浜の村田浩明監督と沖縄尚学の比嘉公也監督が握手を交わし、10日の一戦へ言葉を交わした。史上7校目の夏連覇を狙う沖縄尚学にとっては、初戦から難敵との対戦となる。
比嘉監督が警戒する157キロ、村田監督は「ボクシングのような試合」
比嘉監督が最も警戒するのは、やはり織田翔希投手だ。「やっぱりピッチャーの織田くんかなとは思います」と即答し、全国屈指の剛腕を強く意識した。7月20日の沖縄大会決勝から時間が空いていることもあり、「沖縄大会以降140キロオーバーのピッチャーと対戦していないので、スピードのあるピッチャーとの対戦っていうのは、ちょっと不安はある」と本音を吐露。それでも「なんとか食らいついていってくれたらな」とナインに期待を込めた。
沖縄尚学は末吉良丞投手を筆頭に好投手がそろい、比嘉監督は「ロースコアに持って行くしか、勝つ選択肢はない」と投手戦を見据える。攻略のポイントには「無駄なフォアボールとエラーをしない。自分たちから崩れないことを徹底して欲しい」と挙げた。主将で女房役の山川大雅捕手(3年)については「キャッチャーの山川がきちっとリードできるかどうか。神経戦になると思うので。どう引き出してあげるかっていうのがポイント」と、バッテリーの働きを勝負の鍵に位置づけた。
迎え撃つ横浜の村田監督は、大好きなボクシングにこの一戦をなぞらえた。5月に行われた井上尚弥と中谷潤人のスーパーマッチを引き合いに、「試合が始まる前の緊張感とか、見ている人もワクワク、ドキドキで、どんな試合になるんだろうと。今そういう感覚でいます」とファン目線で語った。そのうえで「経験豊富なピッチャー陣をどう攻略していくか。ボクシングのような試合になるのかな。様子を見ながら行くときに行くとか、我慢して我慢してとか」と、相手の出方を見極める接戦を予想。「うちは織田だけじゃなくて他のピッチャーもいる」と自軍の陣容にも自信をのぞかせた。
織田投手は、先輩である奥村凌大選手(法政大)と阿部葉太選手(早稲田大)を憧れの選手として名前を挙げ、10年後の自分は「バリバリ野球選手です」と話した。プロの世界を見据える中で、まず投げ合う末吉投手については、「頑張ろう!」とメッセージを送った。
【織田 翔希】 プロフィール
- 氏名:織田翔希(おだ・しょうき)
- 所属:横浜高校(3年)
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速157キロを誇る右の本格派で、今秋のドラフト上位候補に挙がる横浜のエース。昨春センバツ王者のチームを支える剛腕として、昨夏全国王者・沖縄尚学との初戦から全国屈指の注目を集める。10年後は「バリバリ野球選手」と語り、プロの舞台での活躍を目指す。













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