横浜高校の2年生左腕・及川雅貴投手が常時145キロを越えるストレートを投げる投球を見せた。しかし試練も経験している。
試練
木更津総合と対戦した横浜高は、先日の明秀日立戦で2安打完封勝利をしたエースの板川圭矢投手が連投のマウンドで先発したものの、1回を持たずに4安打で3失点をしてしまう。
まさかの1回からの登板となったのは、2年生で150キロの速球を投げる左腕の及川雅貴投手で、ブルペンでは5球の投球練習しかできずにマウンドに上った。145キロ以上のストレートを記録し、力を見せたものの、やはり準備不足もあり、また勢いづいた木更津総合と止められずに4失点をしてしまう。
2回以降は立ち直り、フィリーズ・大慈弥スカウトのスピードガンで150キロを数度計測するなど、力のある球を見せて抑えたものの、7回に再びつかまり追加点を与えたところで降板をした。5回2/3を投げて8安打6失点と試練のマウンドともなったが、9つの三振を奪う意地も見せた。
「取られちゃいけない場面で取られてしまった」と反省を口にした及川投手、この夏は自らがエースとなる覚悟で、6月の練習試合で磨きをかける。
長南選手がホームラン
他にも注目選手のいる横浜高、この日は長南有航選手が4回に高校通算20号となるホームランを放った。長南選手はこの日は8番に降格して出場していた。
また神奈川大会ではベンチから外れていた万波中正選手が、この日は7回途中からセンターの守備についたが、打席には立つ機会はなかった。
1失点完投勝ちした前日(20日)の2回戦・明秀学園日立戦から連投となった先発・板川佳矢(3年)が、1回もたずに4安打3失点でKOされると、緊急リリーフとなった2年生左腕・及川(およかわ)雅貴も流れを止められず、初回にいきなり7失点。だが、来秋のドラフト1位候補とも言われる及川は2回以降、本来の実力を発揮。自己最速を1キロ更新する150キロをマークするなど、力強い投球で流れを引き戻した。
2回から反撃を開始した打線は、4回にこの日8番に降格したプロ注目の主砲・長南有航外野手(3年)が中堅右に高校通算20号となる2ラン放つなど2点差に迫った。及川も6回までに9三振を奪うなど、逆転は時間の問題かと思われたが、7回に4四死球に暴投、守備のミスなども重なり、一挙6点を失った。
今春の神奈川大会優勝・横浜が七回コールドで敗退した。2番手の左腕・及川(およかわ)雅貴投手が自己最速を1キロ更新する150キロを計測するも6失点。「勝てるピッチャーになりたい」夏へ向け成長することを誓った。
直球は常時145キロ以上をマーク。ネット裏で視察した米大リーグ、フィリーズの大慈彌功環太平洋担当部長のスピードガンは93マイル(150キロ)を計測した。
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