第108回全国高校野球選手権大阪大会は26日、大阪シティ信用金庫スタジアムで準決勝が行われ、履正社が金光大阪を6―0で退け、2023年以来3年ぶり6度目の夏の甲子園出場へ王手をかけた。祖父と父の背中を追う主将で4番の辻竜乃介内野手(3年)が、3打席連続の適時打で3安打4打点と打線をけん引した。
3打席連続適時打で4打点、冷静さ胸に打線をけん引
履正社は2回、三木大亮選手の犠打で1死二、三塁と好機を広げ、金光大阪の二ゴロの間に先制した。そして4番・辻竜乃介主将のバットが火を噴いた。3回2死三塁から左前適時打を放つと、4回には2死満塁からしぶとく右翼へ2点適時二塁打を運び、金光大阪を突き放した。6回1死一、三塁の場面でも再び右前適時打。5打数3安打4打点と暴れ回り、履正社の快勝を演出した。
「自分が決めるぞという気持ちが一番なんですけど、頭を冷静にして打席に立てたかなと思います」(サンケイスポーツ)と胸を張った。184センチ、88キロの恵まれた体格から放つ勝負強い打撃で、着実に加点を重ねた。
3世代プロ目指す主将、父が見守る決勝へ
辻選手は史上初の3世代でのプロ入りを目指すスラッガーだ。祖父・哲也さん(故人)は中日でプレー経験があり、父・竜太郎氏(50)はオリックス、楽天などで外野手として活躍し、現在は西武の2軍野手チーフコーチを務める。この日の試合前にも父から「バッティングの調子もいいから、自分のスイングをして、絶対に勝ってこい」とエールをもらっていた。
2024年、2025年と準決勝で大阪桐蔭の壁に阻まれ、甲子園には届かなかった。それだけに「甲子園まであと1つというのは、意識したくなくても意識してしまうのが野球。履正社が2年半やってきたことをしっかりできることを一番に考えて、ベストプレーができたらいい」と意欲を燃やした。
2年生左腕・上山篤慶が9回完封、エース木村颯を温存
この日は先発した2年生左腕・上山篤慶投手が9回を141球で完封した。高校初となる9回完封勝ちで、多田晃監督(48)は「思った以上に相手打線を抑えてくれた。ランナー出た場面でも落ち着いて投げていたので安心して最後まで任せられた」とたたえた。上山篤慶投手の力投で、24日の準々決勝で140球を投じたエース・木村颯投手(3年)を中1日で控える決勝へ向けて温存できた意味は大きい。直近20年の大阪大会で、履正社は金光大阪に春夏秋を通じて13連勝と相性の良さも見せつけた。
28日の決勝は箕面学園と対戦する。父の竜太郎氏も観戦に訪れる予定で、辻主将は「お父さんが見ている中で活躍するのは、一つものになると思う。チームで勝つことが一番で、お父さん以外にもいろんな方が見てくださるので期待に応えられるような結果を出したい」と3年ぶりの聖地へ闘志を燃やした。
【辻 竜乃介】 プロフィール
- 氏名:辻竜乃介
- 所属:履正社高校(3年)
- ポジション:内野手(三塁手、遊撃もこなす)
- 身長・体重:184cm、88kg
- 主な特徴や実績:恵まれた体格から勝負強い打撃を見せる主将で4番。本職の三塁のほか遊撃もこなす。祖父・哲也さん(元中日)、オリックスなどでプレーし現在は西武2軍野手チーフコーチを務める父・竜太郎氏に続き、史上初の3世代でのプロ入りを目指す。第108回全国高校野球大阪大会準決勝の金光大阪戦では3打席連続適時打を含む3安打4打点と打線をけん引し、チームの3年ぶりの決勝進出に貢献した。父が見守る決勝で、悲願の夏の甲子園出場を目指す。












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