4季連続甲子園出場を果たした横浜(神奈川)のエースで、今秋ドラフト1位候補に挙がる最速157キロ右腕・織田翔希投手(3年)が、8月3日の甲子園練習に登場した。初戦は大会第6日(10日)の第2試合で、相手は昨夏の覇者・沖縄尚学に決定。昨春夏の甲子園優勝校同士がいきなり激突する大注目の一戦を前に、大会の主役候補は「どこが来ようと自分たちがやるべきことは変わらない」と平常心を貫いた。
「原点であり思い出の場所」、4度目の聖地で見せた自然体
15分間の甲子園練習で織田翔希投手はマウンドから10球を投じ、「すごくよかった。いつ来ても、何回来ても初心に戻れる。自分にとっての原点であり思い出の場所」(スポーツニッポン)と、4度目の聖地に万感の思いを込めた。
気がかりだったコンディションも問題ない。神奈川大会では慶応との準決勝で7回途中に右足をつって交代し、決勝の桐光学園戦でも一塁ベースカバーに入った際に左足を痛めるなど満身創痍だった。それでも決勝後はケアに務め、「特に問題もなく万全な状態です」と言い切った。暑さとの戦いも予想される中、「試合の時間がちょうどお昼頃なので、そういった面での暑さ対策はしっかりとしていかないといけない」と気を引き締めた。
王者対決へ、独特の大応援も「自分の応援だと思って力に変えて」
甲子園練習後、ナインを乗せたバスは約30キロ離れた奈良県生駒市の練習の拠点へ向かった。織田投手が紅白戦で先発すると、1回を1安打1失点。7月26日の神奈川大会決勝以来の実戦形式のマウンドに「テンポを意識して感覚を確かめられた」と好感触を得た。先頭打者にチェンジアップを捉えられて左越えソロを被弾したが、投ゴロ、外角直球での見逃し三振、二ゴロとすぐに立ち直り、初戦での登板に向けて順調だった。
初戦の相手・沖縄尚学とは、横浜が優勝を飾った昨春選抜の2回戦でも対戦し、序盤に大きく点差を開いたものの徐々に追い上げられた苦しい試合となっていた。10日の初戦のチケットは早くも完売しており、特に沖縄独特の応援については、「自分の応援だと思って力に変えて、苦にすることなく、しっかりとマウンドで投球したい」と話した。
末吉良丞との世代NO1投手決戦、村田監督「楽しみしかない」
として何より、沖縄尚学にはプロ注目の最速150キロ左腕・末吉良丞投手(3年)がいる。昨春選抜では2回から救援登板した末吉投手から横浜が5点を奪ったが、織田投手も見逃し三振を喫している。世代を代表する両右左腕の投げ合いが実現する可能性に、村田浩明監督(40)は「もう本当に楽しみしかない。末吉くんと織田という、この世代を引っ張ってきた投手たちが投げ合うというのは、もう最高に皆さんが楽しまれることだと思います。相手をリスペクトしながら、本当に最高の試合をしたい」と力を込めた。
昨春の対戦を織田投手は「考える余裕がなかったので覚えていない」と笑うが、「どこが来ようと自分たちのやるべきことは変わらない」と自然体を強調した。指揮官は「投手王国のイメージがあるので、ロースコアの接戦。ミスした方がという試合になってくるのかな」と警戒を強めた。村田監督が織田投手に託すのは、「去年の夏も先発して、あともう一歩のところで敗れてしまいました。背番号1番を背負うわけですから、やり残した部分をしっかりとこの大会で果たせるよう見守りたい」と話し、甲子園での文句のつけようのない投球だ。監督が「小野世代最後の大会」と話すこの戦いは、この3年生世代で一番最後まで試合をし、負け無しで終える事を目指す。
【織田 翔希】 プロフィール
- 氏名:織田翔希
- 所属:横浜高校(3年)
- ポジション:投手(右腕)
- 主な特徴や実績:神奈川大会で自己最速を3キロ更新する157キロをマークした、今秋ドラフト1位候補の本格派右腕。日米のプロが動向を注目する一級品の直球を最大の武器とする。神奈川県勢初の4季連続甲子園出場を果たしたチームのエースとして、8月10日の初戦・沖縄尚学戦では昨夏日本一の左腕・末吉良丞投手との投げ合いが注目される。真っすぐを中心とした投球で敵打線をねじ伏せ、28年ぶりの夏の日本一を目指す。












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