ヤマハの高校卒3年目の185cm左腕・沢山優介投手が、紅白戦で国内では自己最速となる150キロを記録し、3回無失点の好投を見せた。千葉ロッテのスカウトが視察し絶賛した。
スカウト「面白い」
ヤマハの秋季キャンプが静岡の草薙球場で行われており、その紅白戦で高校卒3年目の期待の大型左腕・沢山優介投手が白組の3番手として7回から登板し、3イニングを無失点に抑えた。
7回に登板した沢山投手は、元プロで社会人野球屈指の打者として代表にも選出されている4番の網谷投手と対戦すると、2球目に150キロを記録した。これまで国内では148キロが最速（海外で151キロを記録している）だったがそれを更新した。
ストレートは144キロから150キロを記録し、チェンジアップなど変化球なども織り交ぜると、8回までに打球がフェアゾーンに飛んだのはファーストゴロの1球のみ、9回までの3回を投げて1安打3奪三振無失点に抑えた。沢山投手は「ストライクが先行し、ブルペン通りの力を出せました。3イニング無失点は自信になります」と話した。
沢山投手は掛川西時代に185cmの左腕から140キロ後半の速球を投げ、ドラフト上位候補として注目されていた。ヤマハでは昨年、チームは都市対抗野球の決勝に進出するものの沢山投手の登板はなく、「準優勝なのに勝利に全く貢献できなかったことが悔しくて」と今年にかける思いは強い。
チームのベテラン左腕の九谷投手と共に投球を追求し、テイクバックを大谷翔平投手のような「ショートアームにしたほうが良い」とアドバイスを受け、フォームを改良していくなどこのオフも努力が続いた。
この日は千葉ロッテの田中良平スカウトが視察し、「自信を持って投げているし、面白い」と絶賛、申原監督も「期待通り。やろうと思ってできることがわかって、更に成長できる」と話した。
高校卒3年目で今年ドラフト指名が解禁となる沢山投手。貴重な大型左腕投手で150キロを投げ、今年は大きく飛躍の年となりそうだ。ドラフト会議では上位指名どころか1位でなければ取れないという所まで来るかもしれない。大いに期待をしたい。
150キロ3回零封・沢山 ー スポニチ静岡紙面
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