早稲田大学は3月2日から沖縄・浦添でキャンプを行う。この日はキャンプ参加メンバーが決まり、ドラフト候補右腕・吉永健太朗投手は参加メンバー入りした。新1年生はキャンプ入りしていない。
昨年はメンバーから外れる
日大三でエースとして夏の甲子園で優勝して注目された吉永健太朗投手、昨年行われたロサンゼルスキャンプには、不調のため参加することができなかった。しかし今年は、昨年秋に故障した右肘の回復も順調とのことで、キャンプ参加が決まった。
吉永健太朗投手は最速147km/hの速球を投げる182cmの投手で、高校時代も高校日本代表のエースとしてAAAアジア選手権で好投し、決勝の韓国戦では9回を1安打13奪三振1失点で完投して優勝した。ドラフト1位候補として名前も挙がったが、早稲田大学への進学を決めていた。
早稲田大では1年生の春に、高校時代の勢いそのままに4勝0敗でリーグ制覇に貢献、大学野球選手権でも活躍を見せて高校、大学で連続の日本一となった。しかし、それの疲労もあってか秋から徐々にフォームを崩すと肩、肘の故障も出始め昨年は春秋合わせて6試合12回2/3で0勝3敗だった。
高校時代や大学1年時のきれいなフォームからの質の良いストレートとスライダーは、見た人をうならせる完成度の高いものだった。あの球の復活とまではいかなくとも、まずは元気に投げている姿をみたい。
新1年生はキャンプから外れる
早稲田大学には浦和学院のセンバツ優勝投手・小島和哉投手などが入学するものの、このキャンプに新1年生は選ばれなかった。今年から指揮を獲る高橋広監督は「もう一度、基本を見直して頑張ってほしい」と、高校時代の実績はリセットし、まずは基本からスタートさせる考えを示した。
早稲田大はエース・有原航平投手が抜けたものの、昨年秋は有原投手が故障のためほとんど投げられなかったにもかかわらず、2年生の竹内諒投手が2勝0敗、1年生の大竹耕太郎投手が4勝2敗と奮闘し、最後まで優勝を争った。
今年も2人の左腕に期待はかかるものの、やはり最上級生のエースが欲しい。リリーフで好投を見せる内田聖人投手にも期待したい。また捕手の道端俊輔選手も智弁和歌山時代に高校代表にも選ばれた選手で、こちらも最終学年となる。
大学最後の奮闘に期待したい。
コメント