関西オールスター5リーグ対抗戦が19日にわかさスタジアム京都で開幕し、関西六大学が関西学生を2―0で下して準決勝に進んだ。最速152キロを誇るプロ注目の右腕、京都産業大の野原元気投手(21)が2―0の8回から3番手で登板し、最速148キロをマーク。2回を無安打無失点に抑えて試合を締め、視察に訪れたNPB9球団のスカウトの前で今春の不調を払拭する力投を見せた。
8回から3番手登板、無安打無失点で締めくくる
2点リードで迎えた8回、3番手としてマウンドに上がった野原元気投手は、最速148キロを計測した直球で関西学生の打線を押し込んだ。リーグを代表する好打者がそろう相手を相手に2回を無安打無失点と完璧に封じ、チームの準決勝進出を引き寄せた。
野原投手は「リーグ戦で結果が残らなかったので、もう一度考え直してきた。いい選手がそろう相手に抑えることができて良かったです」(スポーツニッポン)と、手応えを口にした。
冬場の不調から一転、突然の5キロ上昇
野原投手はこの冬にコンディション不良でその影響が長引いた。今春のリーグ戦では1勝のみと本領を発揮できずにいた。
リーグ戦終了後、この日の登板に備えて調整を進める中で、野原投手は「投球フォームの中に瞬発力がなくなっている」と気付き、右肩の可動域や体重移動などを一から見直した。すると「球速が143キロぐらいだったのに、ここ1週間でつかんだ」と球威が復活。直前まで140キロ台前半にとどまっていた直球が、本来の球威を取り戻した。
9球団が視察、今秋のプロ志望届へ
この日のマウンドには、NPB9球団のスカウトが視察に訪れていた。春のリーグ戦でやプラスの要素が少なく、侍ジャパン大学代表選考合宿にも招集されていない。それえでも、なんとかギリギリ春のシーズンが終わるタイミングで、不調を払拭する投球を披露した意味は大きく、秋のリーグ戦で再びスカウトがその投球を期待して見に来るきっかけとなる。
野原投手は今秋にプロ志望届を提出する予定で、「秋に向けての兆しが見えてきました」と笑顔を見せた。最速152キロの本格派右腕が秋にその最速を更新するような投球をみせれば、ドラフト戦線でさらに評価を高めることになりそうだ。
【野原 元気】 プロフィール
- 氏名: 野原 元気(のはら・げんき)
- 所属: 京都産業大学(4年・塔南高出身)
- 出身: 京都府京都市(二条城北少年野球部→二条中→塔南高)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 184cm、83kg
- 主な特徴や実績: 2004年9月20日生まれ。最速152キロの直球を武器とするプロ注目の本格派右腕。小1から軟式で野球を始め、二条中で投手に転向。塔南では2年秋から背番号1を背負った。京産大では1年春からリーグ戦に登板し、2年春に新人賞にあたる平古場賞を受賞。今春はコンディション不良に苦しんだが、フォームを見直して球威を取り戻し、関西オールスター5リーグ対抗戦では148キロを計測して2回無安打無失点と好投した。今秋のプロ志望届提出を控え、秋の飛躍が期待される。









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