早稲田実・清宮幸太郎選手が76号本塁打、スカウト「メジャーのよう」

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明治神宮大会高校の部決勝戦では、早稲田実業と履正社が対戦し、履正社が11-6で勝利した。早稲田実業の清宮幸太郎選手は初回に今大会初となるホームランを放ち、これで高校通算76号となった。

今大会の清宮選手

初回は2アウトランナー無しで3番・清宮幸太郎選手が打席に入ると、「かなり完璧で。打った瞬間、入ったと思いました」と、外よりの134キロの球を振りぬいて、ライナーでライトスタンドに突き刺した。今大会1号に「やっと出たかなという感じ」と話した。また3回にはノーアウト1,3塁の場面でライト前に鋭い打球を放ちヒット、1打点を挙げるとチームも勢いに乗りこの回5点を奪う突破口の打撃となった。

今大会は東京大会決勝で5三振を喫して迎え、その対応に注目された。しかし3試合14打席で7つの四死球を与えられ打数は7だけ、その7打数で5安打で出塁率も.875となった。ホームランは1本だったが、各地区を勝ち抜いた代表校のエースでも清宮選手の前に「投げるところがなかった」と話し、自然と勝負に負けていた。

試合に敗れ挨拶の場面で、同じくこの日ホームランを打った左のスラッガー・履正社の安田尚憲選手と握手をして会話をした。「ナイスバッティングと声をかけたら、むこうもすごいねと言ってくれてよかった」と話した。来年のドラフトの目玉となる二人が、お互いの打撃の印象をしっかりと残し、今年の高校野球を終えた。

今年の清宮選手

これで清宮選手の今年の高校野球は終わったが、高校通算76本塁打となった。昨年は秋までに22本塁打だったので、この1年間で54本塁打を放った。3月の練習試合から夏の西東京大会までは31本塁打、新チームからは23本塁打を放っている。

また公式戦でも1年夏の甲子園で2本塁打など1年生では7本、2年生ではこの日のホームランも含めて9本と公式戦16本を放っている。怖いもの知らずで、上級生にも頼ることができた昨年にくらべ、今年はマークも強くなり厳しくなるかと思われたが、本塁打数は順調に伸ばした。

秋の新チームからは公式戦で課題も見せたが、チームの主将としてベンチから声を張り上げ、下級生に声をかけ、主将としてチームを東京大会で優勝させ、明治神宮大会でも準優勝をした。チームの雰囲気づくりをうまく行い、立派なリーダーシップを見せている。

来年の清宮選手

スタンドで視察した東京ヤクルトドラフト1位の履正社・寺島成輝投手も、「化け物ですね。」と話した。またプロのスカウトもコメントをしている。

北海道日本ハム・大渕スカウトディレクター:「パワーじゃない。技術が高いから、本塁打率がいい。木製バットでも、すぐに対応できる」

アストロズ・大慈弥功環太平洋担当部長:「清宮は松井秀喜のパワーとイチローのセンスを兼ね備えている。以前に比べ脚力がついて総合力が上がった。」

阪神・畑山スカウト統括補佐:「膝から下が細い。体形、雰囲気はベーブ・ルースみたい。メジャーリーグが好きなせいかメジャーの打者みたい。日本でああいう打ち方をする選手はなかなかいない。まだまだ下半身は強くなる」

来年はすでにセンバツは出場が確実で、1年夏以来の甲子園に登場する。また夏に向けては公式戦では勝負を避けられる場面も増えてきそうで、四球攻めに苦しむかもしれないが、今大会でも四球によって次の打席に崩れる事はなさそうだと感じた。

ただし東京大会5三振のようにインコースの変化球などの課題克服が重要で、夏の甲子園出場のためには日大三に勝つことが必要、来年に向けてさらに成長が期待される。

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至極の感触を得て、清宮は日本一の頂に手をかけた。「かなり完璧で。打った瞬間、入ったと思いました」。初回2死。真ん中低めの直球を、右翼席にライナーで突き刺した。公式戦7試合ぶりの高校通算76号ソロ。「やっと出たかなという感じ」。

3点を追う三回には無死一、三塁から強烈な右前適時打を放った。第3打席は四球、第4打席は死球で10打席連続出塁。今大会は3試合で7四死球と徹底マークされる中、打率・714(7打数5安打)、出塁率・857と存在を誇示した。

「『ナイスバッティング』と言ったら『やっぱすごいね』と言ってくれて。こういうところで打つのはさすが。もちろん悔しいけど、この大会を通じて得たものは多い」。全国の頂点に届かなかったあと1勝の重みと、貴重な出会いをかみしめた。

アストロズ・大慈弥功環太平洋担当部長(ネット裏で視察)清宮は松井秀喜のパワーとイチローのセンスを兼ね備えている。以前に比べ脚力がついて総合力が上がった。安田は類いまれな打者。来春が楽しみ。

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