東北・ハッブス大起投手143キロも5回途中2失点で降板、DeNA元スカウト部長が2つの課題挙げる

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センバツ高校野球大会が開幕し、その開幕戦でプロ注目の東北高校の188cm右腕・ハッブス大起投手が登場した。

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力み

スポーツニッポンで元DeNAスカウト部長の吉田氏は、「プロになれる素質を持った投手だ。大きな体をうまくコントロールして滑らかなフォームで投げている。春で気温も低い時季に直球は何度も140キロ台を計測した。四死球が5あったが、高校生なので気にする必要はない。」としながらも2つの課題を挙げた。1つ目は「先発投手としてのスタミナ」、2つ目は「変化球を投げる際の腕の緩み」だった。

この日のハッブス大起投手は力みが見られた。昨年夏に思うような投球ができておらず、秋は脱力して投げるフォームで好投し、東北大会で準優勝まで勝ち上がっていたが、この日は初の甲子園での登板ということもあり、自らも「のまれたよりかは、自らのまれに行った。体と心がコントロールしきれていない。自滅だと思うので、自分がもっとピッチングできれば」と、雰囲気に乗って行こうとした所、かえって力みが出てしまった。

球は力強く143キロを記録する。初回は3者凡退に抑えたが、3ボールから球威で打ち取る投球で、打ち取り方も2回までフライアウトが5つと、力で押す投球が続いた。

2回に2つの死球、そして3回に2つの四球と、腕の振りが強すぎる分、変化球の時の腕の緩みが目立ってしまい、所見の相手にも変化球を見逃された。4回になると序盤から力の入った投球を続けた影響で体力がなくなり、球速が130キロ台前半に落ちていく。そのために4回はストレートと変化球の見分けがつきにくくなり、内野ゴロや三振で抑えたが、5回には四球のあとにヒットと2ベースで2点を許した。

まだ自分の投球を掴みきれていない成長途中の投手だと思う。力を入れて投げるには変化球の腕の振りがまだまだで、昨秋のように力を抜いて投げたほうが相手打者は見分けがつきにくく抑えることができるが、球速は抑えられてしまう。

体力、フォームなど課題は多い。「自分はまだまだだと痛感させられた」と話す。しかし、現時点でも育成ドラフトで指名されるのではないかというフォームのバランスや球威は持っている。これから体力を更につけ、やや力を残した状態でも145キロくらいを投げて自分の投げる強さをコントロールすることができるようになれば、いくつかの課題が徐々に解消され、良い投手になりそうだと感じた。

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