西武はポスティングラッシュに向けてドラフト会議で投手を強化、強さを維持するために投手中心のチームづくりを進める

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埼玉西武は、現在主力で投げている高橋光成投手、平良海馬投手などのポスティングの動きに向けて、ここ数年のドラフト会議で投手陣を強化してきた。

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「いい投手は毎年一定数出てくる」

埼玉西武では昨年オフに、エースの高橋光成投手や主戦の平良海馬投手がポスティングによるMLBへの移籍について球団と話し合った。渡辺GMは「FAは選手が取った権利。これはどう使おうがわれわれはしっかり尊重する。ただポスティングに限っては球団の権利だし、それは球団がどう使おうがというところなので」と話し、昨年については話し合いによって両投手とも契約を更改している。

埼玉西武は浅村選手、炭谷選手、秋山選手、森友哉選手、山川選手と主力野手がFAで続々と抜けていった。主力野手がごっそりと他球団に移籍している。その流れが一息つくと、今年のオフ以降は投手陣のポスティングによる移籍ラッシュも予想される。

それでもチームは、2021年に隅田投手、佐藤投手の左腕2枚をドラフト1位2位で指名し、昨年のドラフト会議でも1位で武内投手、2位で上田大河投手を獲得、投手陣の流出にもドラフト会議の補強によって準備をしている。

球団関係者は「打者として森、山川クラスはなかなか出てこない。対して、いい投手は毎年一定数出てくる。常勝軍団への近道は、まず投手力を上げること。強力打線は狙って作れるものでもない」と話し、投手は比較的短期間で準備できると話した。

山賊打線と呼ばれた強打によってリーグを制覇した2018年、2019年は野手の移籍によって黄金時代とはならなかった。しっかりとした投手陣を毎年強化していく形で守りの野球で勝つチームが、長く強さを維持するという方針で、西武は投手主体のチームを今後も作り続けていく。

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