プロ注目の強肩強打の磐田東の捕手・二俣翔一選手が浜松工と対戦し、打っては1安打、投げても143キロを記録した。視察した9球団のスカウトからは高い評価が続出した。
1番
二俣翔一選手はこの日、1番捕手で出場すると、初回に浜松工の141キロ右腕・杉田蒼希選手からレフト前にはじき返し、この回3点を奪う猛攻に繋げた。
その後は2つの四球など勝負はされず2打数1安打、「四球もだけど、なかなかストライクを入れてこない。甘い球を1球で仕留めることが大事になる」と話した。
セカンドへのけん制が悪送球になる場面もあったが、投手をしっかりとリードした。また5回からはマウンドに上ると最速143キロを記録、4安打で2失点をしてしまったものの、能力を十分見せつけた。
スカウト評価
この日は9球団のスカウトが視察に訪れた。
中日・近藤スカウトは「変化球をうまく拾った。体に力が付けば、もっと違った良さも出てくる。肩は強いし、スローイングそのものもいい」
オリックス・乾スカウト:「肩が強いのが魅力で、トータルでバランスが取れている。これからも追い掛けたい選手です。ランナーが出たら狙っていますよね。周りを見る目がある。自分が何とかしようという気持ちが出ていたと思います。」
阪神・吉野誠スカウト:「これまでは、捕手としてのリーダーシップを見せる場面が少なかったが、最近は増えてきた。これを継続してほしい」
巨人・円谷スカウト:「ずっとマスクをかぶっていた直後に143キロを投げられる。体の強さがあってこそで、そこが良いですね」
福岡ソフトバンク・福山龍太郎アマスカウトチーフ:「広島の中村奨成を彷彿とさせる。プロでも捕手として十分にやっていける」
東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「いい位置だと思う」
捕手としての能力を評価されており、いい位置(ドラフト中位以上)という声も挙がった。
視察した阪神・吉野スカウトは「振れるところが一番いい」と評価した。履正社・関本や星稜・内山ら高校生捕手に好素材がそろうが、「いい位置だと思う」とヤクルト・橿渕スカウトグループデスク。強肩強打を武器にプロ入りを狙う。
この日、ネット裏にはセ・リーグ全球団を含む9球団のスカウトが視察に訪れた。ソフトバンクの福山龍太郎アマスカウトチーフはは「広島の中村奨成を彷彿(ほうふつ)とさせる。プロでも捕手として十分にやっていける」と17年夏の甲子園を沸かせた、同年ドラフト1位捕手を引き合いに出し大絶賛した。
中日・近藤スカウトは「(安打は)変化球をうまく拾った。体に力が付けば、もっと違った良さも出てくる。肩は強いし、スローイングそのものもいい」と評価した。
また、悪送球で失点につながったものの、飛び出した二塁走者を刺そうと送球した2回の場面については、「ランナーが出たら狙っていますよね。周りを見る目がある。自分が何とかしようという気持ちが出ていたと思います」と指摘した。
その姿に、ネット裏へ集まったプロ9球団のスカウトも納得した様子。阪神の吉野誠スカウトは「これまでは、捕手としてのリーダーシップを見せる場面が少なかったが、最近は増えてきた。これを継続してほしい」と希望。巨人の円谷英俊スカウトは「ずっとマスクをかぶっていた直後に143キロを投げられる。体の強さがあってこそで、そこが良いですね」と高く評価した。
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