東京六大学では明治大の4番・横山陽樹選手が4年でリーグ初本塁打を放った。高校時代に2年で侍ジャパンU18代表に選ばれていた。
佐々木朗希投手からフェンス直撃3ベース
横山陽樹選手はこの日、5回2アウト2塁の場面でカウント1-1からの139キロのストレートをきれいなスイングで振り抜くと、打球はレフトスタンドに一直線に運ばれた。リーグ戦初本塁打となり、神宮球場のダイヤモンドをゆっくりと一周した。
「打った瞬間に行ったと思った。気持ち良かったです」と話す横山選手、「チャンスでの一本はずっと意識している。それができたのはよかった」とこのホームランで点差を広げ、7-1で立教大に快勝して勝点を奪った。
横山選手といえば作新学院の捕手として高校1年時から注目され、2年時には侍ジャパンU18代表にも入るなど、強肩・強打の捕手として非常に注目された。特に高校2年時の春に大船渡高校との練習試合では、佐々木朗希投手と対戦していきなり逆方向ライトフェンス直撃の3ベースヒットを打ち、当時、大勢が視察していたスカウトから驚きの声が挙がっていた。
高校通算25本塁打を放ち、ドラフト候補だったが大学進学を決めると、1年生の春には捕手として7試合に出場するなど順調に成長すると見られた。しかし、右肩の故障により3年から外野手にコンバートされ、大学3年までに14試合の出場にとどまっていた。
今年の3月に東京経済大とのオープン戦で9回に同点に追いつくホームランを放ち、それから4番に定着すると、春季リーグ戦でも開幕から4番を打ち、これまで打率.333、9打点を挙げている。明治大は昨年まで上田希由翔選手(千葉ロッテドラフト1位)が4番として軸となっていたが、横山選手は「希由翔さんとはタイプが違うから。チャンスで1本打つのが自分の役割」と話し、その役割を果たしている。
それでもホームランは期待されていた。田中監督も「オープン戦で社会人相手にも大きなホームランを打っている。早く出ろよと思っていました」と話す。強肩捕手ではなくなったもののシャープなスイングは今も健在で、その長打力がいよいよ大学でも開花してきた。
個人的には佐々木朗希選手から三塁打を打った時から打撃の評価は変わっていない。この春と秋にホームランを打ちまくって、その存在感を見せて行ってほしいと思う。


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