東京六大学野球リーグ・慶應義塾大学の4番を務めた常松広太郎外野手(22)が、MLBのカブスとマイナー契約で合意に達したことが5日、分かった。10月のNPBドラフト会議では指名漏れとなったが、その後のカブスからのオファーを受諾。就職最難関とされる米金融大手「ゴールドマン・サックス」の内定も辞退し、野球の道で挑戦することを決断した。
ドラフト指名漏れから一転、究極の選択
慶大の4番打者を務めた右の強打者・常松広太郎選手が、野球の夢を追って海を渡る。10月23日のドラフト会議ではNPB球団からの吉報は届かず、野球を離れ、米金融大手「ゴールドマン・サックス」へ就職する道が濃厚となっていた。
しかし10月末、カブスがその潜在能力に注目し、マイナー契約の正式オファーを提示。常松選手は「プロで野球をやることは子どもの頃からずっと憧れていました。体が動くうちにチャレンジしたいという思いがあるのも事実」と、野球への情熱とエリートビジネスマンの道との間で揺れていた。
「GSも大好きな会社で、社員の方々も心から尊敬できる」と内定先への感謝も強く、熟考を重ねた末、野球継続を決断。カブスとのマイナー契約合意に至った。
NY育ちの帰国子女、メジャーへの憧れ
185cm89kgの恵まれた体格を誇る常松選手は、今春のリーグ戦で3本塁打を放つなど、リーグ通算4本塁打のパワーが魅力。父の仕事の都合で米ニューヨーク州で育った帰国子女で、「父にはヤンキースタジアムに何度も連れて行ってもらい、独特の雰囲気に魅了されてきました」と、幼い頃からメジャーリーグへの憧れも抱いていた。
慶大法学部で好成績を収め、TOEIC990点満点という頭脳も持つ文武両道の逸材が、NPBを経由せず、アメリカの地からプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせる。
常松 広太郎 プロフィール
- 氏名:常松 広太郎(つねまつ こうたろう)
- 所属:慶應義塾大学 4年
- 出身:慶応湘南藤沢高校
- ポジション:外野手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:185cm・89kg
- 主な特徴や実績:2025年NPBドラフト指名漏れ。MLBカブスとマイナー契約で合意。ゴールドマン・サックスの内定も得ていた。慶大の4番、リーグ通算4本塁打。TOEIC990点満点。









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