埼玉西武は9月30日にオンラインで編成会議を行い、ドラフト会議の指名候補を70人〜80人に絞り込んだ。
補強ポイントはいろんなポジション
会議では最終的な指名選手の絞り込みを行い、それらの選手の状態などを確認した。また、他球団の動向を確認し、ドラフト会議当日のシミュレーションを行ったという。
会議を終えて渡辺GMは、補強ポイントについて、「補強ポイントはピッチャーもそうですし野手もそうですし。いろんなポジションそれぞれ補強ポイントがあります」と話した。また、1位指名候補については「まだ決まっていないです、それは。もしかしたら当日まで決まらない可能性もあるかもしれない」と話し、決まっていないという。
市和歌山の小園健太投手、明桜の風間球打投手、高知の森木大智投手の高校BIG3については、「上位ですね3人とも、上位で消えると思います。入ってくると思いますよ」と話し、ドラフト1位候補と認識を示した。また、筑波大の佐藤隼輔投手、関学大の黒原拓未投手、西日本工業大の隅田知一郎投手の大学左腕について聞かれると、「左もそうですし、すべて補強ポイント。誰を選ぶかです」と話し、特に強調することはなかった。
左腕投手指名
埼玉西武は昨年のドラフト会議で、ドラフト1位指名の渡部健人選手を筆頭に、7人のうち野手5人を指名した。その中で若林楽人選手やタイシンガー大河選手などが1軍で活躍を見せ、各ポジションで今後も活躍が期待されるプロスペクトとなっている。
しかし、左腕投手としてドラフト2位で指名した佐々木健投手は、伸び代を見込んで指名した所もあるが不祥事などもあり今年は活躍ができなかったほか、2020年にも左腕の社会人・浜屋将太投手を指名しているが、今年は故障などもあり、期待したような活躍はできていない。
右腕は高橋光成投手を始め、今井投手、渡辺投手など高校卒のドラフト上位指名選手が、チームのローテーションを支えているが、高校生左腕投手の指名は近年は特に少なく、斉藤大将投手など、大学・社会人の投手が活躍を見せられずに、左腕不足の状態が続く。
今年は上に名前の挙がった大学生左腕投手に注目選手が多く、社会人にも三菱重工Westの森翔平投手、JR東日本の山田龍聖投手がいるが、社会人の二人は佐々木投手や浜屋投手に似た感じもある。
高校生左腕にも面白い選手がおり、150キロ左腕の北海・木村大成投手、長身左腕の大阪桐蔭・松浦慶斗投手、甲子園での実績もあり、安定した投球ができる東海大相模の石田隼都や二松学舎大付の秋山正雲投手、そして191cmから149キロの速球を投げる八王子の羽田慎之介投手や、二刀流としても期待できる愛工大名電の田村俊介投手などがいる。
一方で、野手については、主力の森選手、山川選手、源田選手、外崎選手などがFAを取得するタイミングに入ってきており、特にFAでの流出が多い西武にとっては、今年の補強ポイントだけを見ることができない状況にある。
補強ポイントを左腕投手に絞っていない事から、ドラフト1位指名は今年の最も良い選手として、高校BIG3や三菱自動車倉敷オーシャンズの廣畑敦也投手などの指名をし、2位、3位でこれらの左腕投手の指名を狙うか、またはドラフト1位でこれらの左腕投手でいくかが注目される。
渡辺GMは「例年そうですけど、選手自体は今年もいると思います。不作とかではない。育成合わせて10人くらいになるんじゃないか」と話し、昨年並の指名人数となる可能性を示した。ドラフト1位についてはドラフト会議前日か当日での決定となりそうだ。
1位指名選手に関しては「まだ決まっていないです、それは。もしかしたら当日まで決まらない可能性もあるかもしれない」と明言を避けた。高校生のノースアジア大明桜（秋田）・風間球打、市和歌山・小園健太、高知・森木大智の3投手について「上位ですね3人とも、上位で消えると思います。（1位に）入ってくると思いますよ」と評価。また大学生左腕トリオ西日本工大・隅田知一郎（4年＝波佐見）、関学大黒原拓未（4年＝智弁和歌山）、筑波大・佐藤隼輔（4年＝仙台）の名前を挙げられると「左もそうですし、すべて補強ポイント。誰を選ぶかです」とけむに巻いた。
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