履正社(大阪)はこの日、序盤に失点を重ねて三重に2―5で敗れた。優勝した2019年以来の8強入りはならず、2023年に続く3回戦での敗退となった。4番で主将を務めた辻竜乃介内野手(3年)は好機で凡退し悔しさをにじませたが、父・西武の辻竜太郎2軍野手チーフコーチ、祖父・哲也さんに続く親子3代でのプロ入り、そしてメジャーリーガーへの夢を誓い、次のステージへと歩み出す。
初回の失点重く、得点圏で報われなかった4番
試合は立ち上がりのつまずきが最後まで響いたが、辻竜乃介内野手にとっても悔しさの残る一戦となった。初回1死二、三塁の先制機、そして6回2死三塁の場面と、いずれの得点圏でもバットは快音を発しなかった。「失点しても打者がカバーするから大丈夫って言っていたけど、こういう結果になって申し訳ない」(スポーツニッポン)と主将らしく責任を口にした。
チームは2回までに5点を失う苦しい展開。「打者陣で流れを変えようとしたんですけど、ズルズルいってしまった。自分たちの野球ができないまま、終わってしまった」と悔しい表情を見せた。それでも試合を終えた主将の目に涙はなく、「集大成を自分たちなりに見せられたんじゃないか。最高な経験ができた」と3年間を締めくくった。
親子3代のプロへ、憧れの父と同じ舞台で誓ったメジャーの夢
辻投手には常に父の存在があった。父・竜太郎さんはオリックス、楽天でプレーし、現在は西武の2軍野手チーフコーチ。祖父・哲也さんも中日でプレー経験があり、辻選手がプロ入りを果たせば、初の親子3代でのプロ野球選手が誕生する。「生まれてすぐおもちゃのバットで、お父さんと毎日のように野球させてもらった」と、幼い頃から野球は身近な存在だった。
この日の試合前には父から「思いっきり楽しんで勝てよ」と激励を受けて甲子園のグラウンドに立った。父はナゴヤ球場でのファーム・中日戦に臨んでおり、西武ナインはもちろん、中日関係者からも「頑張ってほしいですね」と応援の言葉をもらったという。
試合は敗れたが、父は「3年間本当によく頑張ったと思う。本当にいい経験ができたんじゃないでしょうか。うらやましいくらいです」(スポーツニッポン)。松商学園時代に1、2年夏の甲子園に出場しながら、いずれも初戦敗退だった父。2回戦の享栄戦に勝利した際、辻選手は「1つ勝って父を超えられたんじゃないかなって」と話していた。それでも父は「抜いたとは言っていたけど、野球を続けると思うし、もっともっと上に行ってもらわないと」とさらなる成長を期待した。
高校野球の幕は閉じたが、視線は先を見据えている。卒業後の進路について明言はしなかったが、大学に進学してプロ入りを目指す可能性が高い。「自分の夢であるメジャーリーガーになる夢は成し遂げたい。技術はまだまだ未熟ですし、人間的にはまだまだ全然なので、本当にやることはたくさんあると甲子園で気づかせてもらった。次の舞台では甲子園以上の活躍をしたい」と決意を語った。
そして「目標はメジャーリーガー。いろんな人から尊敬されるお父さんのような存在になりたい」。試合後には「お父さんと同じ舞台で野球ができて最高だったよと伝えたいです」と感謝を口にした。父から学んだことを胸に、辻選手は次なるステージへと進んでいく。
【辻 竜乃介】 プロフィール
- 氏名:辻竜乃介(つじ・りゅうのすけ)
- 所属:履正社高校(3年)
- ポジション:内野手(三塁手)
- 主な特徴や実績:父はオリックス、東北楽天でプレーし、現在は埼玉西武の2軍野手チーフコーチを務める辻竜太郎氏。祖父・哲也さんも中日でプレー経験を持つ野球一家に育ったスラッガー。第108回全国高校野球選手権では4番・主将としてチームを牽引し、聖地の舞台に立った。卒業後は大学進学が濃厚とみられ、大学経由でのプロ入りを目指す。実現すれば初の親子3代でのプロ野球選手が誕生する。憧れの父と同じ舞台に立った経験を糧に、目標に掲げるメジャーリーガーへの道を歩んでいく。




















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