【高校野球】智弁和歌山・楠本龍生選手が157キロ右腕・織田から確信のV3ラン 、好守備見せる二塁手

2026年ドラフトニュース高校野球ドラフトニュース

春夏合わせて10度目の決勝進出を果たした智弁和歌山で、5番・二塁の楠本龍生選手(3年)が、その主役となった。20日の全国高校野球選手権準決勝で、智弁和歌山は横浜(神奈川)を7-1で下し、優勝した2021年以来5年ぶり5度目の決勝進出を決めた。楠本選手は横浜の最速157キロ右腕・織田翔希投手(3年)から勝ち越しの右越え3ランを含む2安打4打点。データ班の分析を信じ切って放った一撃を「野球人生で一番完璧でした」と振り返った。

スポンサーリンク

2ボールから「100%真っすぐ」、確信歩きの3ラン

0-1と1点を追う3回、先頭の荒井優聖選手(3年)、井本陽太選手(2年)の連打で無死一、二塁とすると、4番・山田凜虎捕手(3年)が左翼線への適時二塁打で同点に追いついた。なお無死二、三塁の場面で打席に入ったのが楠本龍生選手だった。

初球の151キロ直球、2球目の124キロスライダーがいずれも外角に外れてカウント2ボール。そこから楠本選手は腹をくくった。「ノーツーで真っすぐ一本に張った。自分の覚悟というか、それがしっかりできた打席かなと思います」。3球目、低めの152キロ直球を振り抜くと、打球は一直線に右翼スタンドへ突き刺さった。「球が速いのでしっかり上からたたいて。一番完璧でした。真っすぐ一本で待っていました」と笑顔で語った。

スイング後、確信した楠本選手は余韻に浸るように打球を見届け、一塁手前で右手を突き上げてゆっくりとダイヤモンドを一周した。この“確信歩き”に球場は大歓声に包まれた。中谷仁監督(47)は「あのホームランはチームとして本当に大きかった。打撃がいい選手なので、ここ一番で打ってくれると信じていました」とヒーローをたたえた。

170キロマシンとデータ班、チームで討ち取った世代最速右腕

甲子園歴代最速156キロを記録し、甲子園で過去14試合、被本塁打0だった難攻不落の右腕を沈めた一発は、チーム一丸の準備から生まれた。カウント2ボール0ストライクからは直球が来る――。「サポートメンバーが取ってくれていたデータで、ノーツーで真っすぐは100%と分かっていた」。データ班の分析を信じ切り、直球に絞って待っていた。

前日の19日には、織田投手対策として打撃マシンの球速を170キロ超に設定して打ち込んだ。1打席目は凡退したものの、目は慣れていた。「170キロぐらい速い。でも、それと同じなら打てる」。試合では「(前日の170キロと織田の球が)同じくらいに見えた。だからこそ打てた。一番良い投手だと思うので、打てたのは自信につながる」と手応えを口にした。高校通算21号は、150キロ超を捉えた決勝の3ランとなった。

昨春センバツ決勝では横浜に4-11で敗れ、その相手が織田投手だった。「圧倒的に強くて世間の目は横浜にいっていたので、それなら向かっていける。監督からもこんな戦いやすい試合はないぞと言われていました」。前評判を覆すリベンジに、智弁和歌山打線は織田投手を3回途中でKOし、一気に流れを引き寄せた。楠本選手は4-1で迎えた7回にも、2番手の左腕・小林鉄三郎投手(2年)から貴重な追加点となる中前適時打を放ち、勝利を決定づけた。

“三刀流”の背番号4、田舎のやんちゃ坊主が兄の雪辱

楠本選手は二塁守備でも好プレーを連発し、守備で評価をされていた。使っているグラブは、三塁手の黒川梨大郎選手(3年)がセンバツで使用していたものを借りたものだ。「コーチが(黒川)梨大郎のやつが使いやすいからと。それから良くなった」と秘話を明かした。

智弁和歌山に入ったのは兄への思いからだ。9学年上の兄が田辺工(和歌山)の野球部員で、高3夏に応援に行った試合は1-15の大敗。その相手が智弁和歌山だった。「俺が智弁を倒すから」。小学3年だった少年は、兄の雪辱を果たしたくて野球を始めた。宿敵はやがて憧れの存在へと変わり、両親の反対を押し切って進学した名門で、大舞台の主役に立った。

準々決勝と準決勝の2試合で32安打18得点。伝統の強力打線が復活し、5年ぶり4度目の日本一まであと1勝とした。楠本選手は「決勝で全員が活躍できるように頑張ります」と前を見据えた。

【楠本 龍生】 プロフィール

  • 氏名:楠本龍生(くすもと・りゅうせい)
  • 所属:智弁和歌山高校(3年)
  • 出身:和歌山県田辺市(田辺第二クラブ-東陽中・みなべリトルシニア)
  • ポジション:内野手(二塁手)
  • 投打:右投左打
  • 身長・体重:173センチ、75キロ
  • 主な特徴や実績:思い切りのよいフルスイングが持ち味で、高校通算21本塁打を誇る強打の内野手。二塁守備でも名手ぶりを発揮する。今夏の甲子園準決勝では横浜の最速157キロ右腕・織田翔希投手から152キロ直球を捉える決勝3ランを放ち、2安打4打点でチームを5年ぶりの決勝へ導いた。料理好きで寮の食事作りを担う一面から「卵焼き職人」とも呼ばれる。5年ぶりの日本一奪回へ、勝負どころでの一発が期待される。
https://player.draft-kaigi.jp/PlayerList.php?TeamClassId=1&PlayerPositionId=3
2026年度-高校生-和歌山県のドラフト候補とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
智弁和歌山・楠本 織田からV3ラン 「真っすぐは100%」データ班の分析的中→人生で「一番完璧」/デイリースポーツ online
「全国高校野球選手権・準決勝、智弁和歌山7-1横浜」(20日、甲子園球場) 準決勝2試合が行われ、智弁和歌山が横浜を7-1で下して2021年以来5年ぶり5度目の決勝進出を果たした。楠本龍生内野手(3年)が決勝の右越え3ランを放つなどして横浜...
【甲子園】智弁和歌山・楠本龍生、横浜・織田から確信弾「完璧」寮では卵焼き職人としての顔も - 高校野球夏の甲子園 : 日刊スポーツ
準決勝の第1試合は、智弁和歌山が横浜(神奈川)との優勝候補対決を7-1で制した。5番楠本龍生内野手(3年)が大会屈指の横浜右腕・織田翔希投手(3年)から決勝3… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
【甲子園】織田をKO! 智弁和歌山・楠本龍生V3ラン「100パーセント真っすぐが来る」サポートメンバーの分析信じ一振りで仕留めた - スポーツ報知
智弁和歌山が横浜を下し、優勝した2021年以来、5年ぶりの決勝進出を果たした。
【甲子園】智弁和歌山・楠本龍生 野球人生で「一番完璧だった」織田撃ちV3ランは「覚悟」から生まれた - スポニチ Sponichi Annex 野球
智弁和歌山が、注目の156キロ右腕・織田翔希(3年)を擁する横浜(神奈川)に7―1で快勝。優勝した21年以来5年ぶりに決勝に駒を進めた。「5番・二塁」の楠本…
【甲子園】智弁和歌山・中谷仁監督、楠本龍生の確信歩きのV3ランに”ダメ出し”「ちゃんと走って」「田舎のやんちゃ感がいい風に働いてる」 - スポーツ報知
智弁和歌山が優勝した2021年以来、5年ぶりの決勝進出を決めた。3回、同点に追いつきなおも無死二、三塁で5番・楠本龍生(3年)が横浜(神奈川)のプロ注目右腕・織田翔希(3年)から勝ち越しの3ランを放
【甲子園】智弁和歌山・楠本龍生が世代最強の織田から豪快勝ち越し3ラン 5年ぶり全国制覇へ王手
智弁和歌山の5番・楠本龍生二塁手(3年)がフルスイングで大物を〝一本釣り〟だ。世代最強投手・織田から直球を狙い打ちする勝ち越し3ランを放って豪快に撃破した。
【甲子園】智弁和歌山 5年ぶりVへ王手 楠本龍生が織田撃ち決勝3ラン 170キロマシンでの対策実る - スポニチ Sponichi Annex 野球
準決勝2試合が行われ、智弁和歌山は持ち前の強打で横浜(神奈川)を打ち砕き、5年ぶり4度目の優勝に王手をかけた。健大高崎(群馬)は佐藤麻恩(まおん)投手(3年…
【甲子園】智弁和歌山が横浜倒し5年ぶりの決勝進出 楠本龍生が織田から勝ち越し3ラン  - 高校野球夏の甲子園 : 日刊スポーツ
智弁和歌山(和歌山)が横浜(神奈川)を倒し、5年ぶりの決勝進出を決めた。過去決勝進出は4度あり3度優勝している。1点を追う3回、4番山田凜虎捕手(3年)の適時… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

yukiをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする

コメント