5年ぶり4度目の夏の頂点まであと1勝と迫った智弁和歌山の主砲、4番・山田凜虎捕手(3年)が、大一番へ気持ちを見せた。健大高崎(群馬)との決勝を前に、休養日の21日は兵庫県内で前日調整。準決勝では織田翔希投手(3年)擁する横浜(神奈川)を破って勝ち上がった「強打の智弁」について、「あと一つで日本一。日本一しか見えていません」と言い切った。
4試合27得点、矛と盾の頂上決戦へ
智弁和歌山は今大会、社(兵庫)との近畿対決で初戦の壁を突破すると一気に勢いに乗り、準々決勝で仙台育英(宮城)、準決勝では優勝候補の横浜を7―1で下して決勝に上り詰めた。強敵を相手に4試合を戦いながらも奪った得点は27、準々決勝から2試合連続2ケタ安打を放ち、チーム打率は3割3分7厘と好調を維持している。
立ちはだかるのは、投打「二刀流」を含む8人の投手陣を擁し、5試合でわずか2失点、チーム防御率0・20を誇る健大高崎の鉄壁投手陣だ。3度の1―0完封を含む堅守で勝ち上がってきた「投の健大高崎」に、「打の智弁和歌山」が挑む。まさに矛と盾の頂上決戦となる。
中谷仁監督(47)は「複数投手で本当に失点が少ない。レベルの高いピッチャーがそろっていますので、ショートイニングで継投してくることも考えなきゃいけない」と警戒しつつ、「そのピッチャーに対する1打席目でしっかり結果を出せるように。どんどん攻めていきたい」と積極的な攻撃を誓った。
「1点ずつ重ねていく」つなぎの攻撃で強力投手陣攻略へ
2年春夏も正捕手として甲子園を経験してきた山田凜虎捕手は、攻守の要としてチームをけん引する。準決勝の横浜戦では、最速157キロを誇る織田投手から同点タイムリーを放って初打点を挙げた。この日の前日調整でも鋭いスイングを見せ、「感触的にはよかった。昨日ちょっと当たりも出たので、明日しっかりチームのために打ちたい」と大一番での活躍をイメージした。
鉄壁の投手陣を前に、山田が思い描くのはつなぎの攻撃だ。「簡単に大量点は取れないと思う。フライアウトになったら流れも悪くなるので、とにかく先頭バッター出塁を考えてつないでいきたい」。攻略の鍵については「第一にボール球を振らない。そのうえで、自分の待っているゾーンをしっかり打っていきたい」と力強く誓った。「初回から自分たちのやることをしっかりやって1点ずつ重ねていきたい」と、切れ目のない打線で日本一を目指す。
「日本一になることしか考えていない。ここまで来られたのは、中谷監督の指導のおかげ。決勝はそんなに甘くないが、1点ずつ重ねていって必ず勝ちたい」と、捕手としてプロでもプレーした師への恩返しを胸に刻む。
【山田 凜虎】 プロフィール
- 氏名:山田凜虎(りとら)
- 所属:智弁和歌山高校(3年)
- 出身:愛知県(東海中央ボーイズ)
- ポジション:捕手
- 主な特徴や実績:攻守でチームをけん引する智弁和歌山の4番捕手で、U18日本代表候補。2年春夏から正捕手として甲子園を経験し、投手陣を巧みにリードする守備に加え、勝負強い打撃が光る。準決勝の横浜戦では最速157キロの織田翔希投手から同点タイムリーを放って勝利に貢献した。阪神などで捕手として活躍した中谷仁監督の指導を受けたくて智弁和歌山に進学し、大きく成長。師と仰ぐ監督とともに、5年ぶり4度目の夏の日本一を目指す。


















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