2年連続30度目の都市対抗野球大会出場を決めた大阪ガスのルーキー左腕・遠藤翔海投手(23)が、第97回都市対抗野球大会で先発、中継ぎとしてフル回転を誓った。近畿地区2次予選では3試合でわずか1失点の鉄壁の投手陣の一角を担う左腕は、抜群の制球力を武器とする。
先発でも中継ぎでも、投げられる場面で持ち味の制球を
遠藤翔海投手京都共栄高校時代からキレの良い球が注目され、立命館大から大阪ガスに進んだ新人左腕投手。今年はルーキーながらJABA大会や都市対抗予選では主に先発として経験を積んできた。8月14日の東芝とのオープン戦では救援として2イニングを任され、都市対抗本戦では重要な場面でのリリーフでの登板の可能性もある。
遠藤投手は「どういう形か分かりませんが、投げられる場面があれば頑張って投げたい。コントロールが自分の武器なので、そこはしっかりとできるようにしたいです」(スポーツニッポン)と、起用法にこだわらず力を尽くす姿勢を語った。
峯岡格監督も左腕の投球を高く評価する。「マウンドに立った時、1球目から自分のボールをゾーンに投げることができますし、強い気持ちが出てくる投手。(同期入社の)田村 剛平とともに競争に勝って、マウンドに立っています。相手のチームを見てピッチャーを選ぶこともありますので、遠藤は先発も、後ろに回ってもらうこともあると思います」(スポーツニッポン)と、先発と救援の両にらみで戦力に数えている。
グラブに刻んだ「定時帰宅」、ムダな四球を出さぬ制球の証
遠藤投手のグラブには、「定時帰宅」という刺繍が施されている。立命大時代からコントロールの良さは随一で、ムダな四球を出さず試合時間が短いことから、仲間に名付けられた異名で、遠藤投手は「僕が謳っているわけではないですが、コントロール良く打ち取れるというのが僕の長所の一つだと思うので、グラブに入れて、意識するようにしています」(スポーツニッポン)と話した。
遠藤投手は制球とキレの良い球が持ち味で、球速は平均で130キロ後半だったが、大阪ガスに入社して以降は、ウエートトレーニングに積極的に取り組んできた。「出力不足が自分の課題でした」と振り返る通り、直球の平均球速は140キロ台前半へと上昇した。直球でファウルや空振りを奪えるようになってきたという。
一方で、JABA北海道大会決勝の日本生命戦では、先発して3回途中4失点だった。「出力は高かったのですが、コントロールの精度が悪かった。その案配と言いますか、自分の武器を殺さない投球を心がけます」(スポーツニッポン)と話し、高くなった出力と持ち味である制球力の調整をしている段階。まだまだ成長過程にある。
都市対抗本戦で、どんな場面で登板してどのような投球をみせるのか注目したい。
【遠藤 翔海】 プロフィール
- 所属:大阪ガス(1年目)
- 出身:立命大
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:140キロ台中盤の直球と130キロ台の高速スライダーを操る制球派左腕。ムダな四球を出さず試合時間が短いことから「定時帰宅」の異名を持ち、黒いグラブの親指部分にその文字を刺繍している。入社後はウエートトレーニングに励み、直球の平均球速を大学時代の130キロ台後半から140キロ台前半へと引き上げ、球威も増した。JABA大会や都市対抗予選では先発を務め、オープン戦では救援も経験。先発でも中継ぎでもこなせる新人左腕として、2年連続30度目の都市対抗出場を果たすチームの鉄壁の投手陣を支える。








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