3連覇を狙う関東第一は、第108回全国高校野球選手権東東京大会の準決勝で目黒日大を7―0の7回コールドで下し、3年連続11度目の夏の甲子園出場に王手をかけた。先発した2年生右腕・高橋友朔投手が神宮で躍動、初回に自己最速を1キロ更新する150キロを計測し、7回参考ながらノーヒットノーランを達成。83球で8奪三振、与四球2の圧巻の投球で、2024年夏の甲子園準優勝メンバーである兄・徹平さん超えへ大きな一歩を刻んだ。
初回に自己新150キロ、83球で8奪三振の完璧投球
18日の田園調布との5回戦以来、今大会2度目の先発マウンドに上がった高橋友朔投手が、大一番で有言実行の快投を見せた。初回2死から、目黒日大・津田隼外野手の3球目に、この日最速で自己記録を1キロ更新する150キロを計測。キレのあるスライダーとカーブも効果的に織り交ぜ、6回には3者連続三振を奪うなど、相手打線に付け入る隙を与えなかった。
安打を許していないことは意識していたというが、力むことはなかった。「ヒットを打たれていないことは分かっていました。ずっとコースに投げるということだけを意識していた」(スポーツニッポン)と冷静に振り返る。そして「あさって(27日)が決勝で、自分だけで投げきりたいと思っていたからよかった」(スポーツ報知)と、総力戦を見据えて1人で投げ抜いたことに胸を張った。
150キロの大台到達は、「ベンチに戻ってチームメートから言われた。うれしかった」と話し、入学時から「2年生までに150キロ」を目標に掲げてきただけに、「夏の準決勝で投げられたのでよかった」と達成感をにじませた。中学時代から140キロ台を計測していたが、所属していた西多摩ボーイズを引退後、父・良輔さんが通うパーソナルジムで下半身強化のトレーニングを積み、さらなる出力向上につなげた。
目標は最速157キロの横浜・織田翔希、150キロ中盤へ上方修正
高橋投手が投球フォームの手本としているのが、24日の神奈川大会準決勝で最速157キロを投じた横浜・織田翔希投手だ。2年生のセンバツで152キロを計測した同学年上の右腕を参考に体の使い方を磨き、この日、目標だった大台に到達した。
快挙を成し遂げてなお、視線はさらに高みへと向いている。「(東東京)準決勝で出せたので、来年夏までに150キロ中盤を投げたい」と、来秋のドラフト候補として自らの目標を上方修正した。参考にする織田翔希投手の背中を追いながら、2年生右腕は着実に成長曲線を描いている。
兄・徹平さん超えへ、二松学舎大付との決勝で全国制覇を見据える
高橋投手には、もう一つ、追う背中がある。3学年上の兄・徹平選手も関東第一でプレーし、現在は東都大学リーグの名門・中大で今春4番を務める2年生だ。2024年夏の甲子園では主砲として本塁打を放つなど準優勝に貢献したが、頂点には届かなかった。当時アルプススタンドで応援していた高橋投手は「決勝までは順調だったけど、最後勝ちきれなかったので悔しかった」と、兄の無念を胸に刻んできた。「兄が関東第一で楽しくやっていたので入ろうと思った」と、その背中を追って同校の門をたたんだ右腕は、兄が果たせなかった全国制覇を目指す。
3連覇まであと1勝。27日の決勝(神宮、午前10時開始)では、帝京を7―3で下して4年ぶりに勝ち上がった二松学舎大付と対戦する。相手のマウンドには、オリックス・川島慶三打撃コーチを父に持つ同じ2年生右腕・川島連十投手が控える。決勝は兄・徹平さんも観戦予定で、「甲子園で優勝して、兄に優勝というものを持って帰りたい」。兄が成し得なかった日本一へ、高橋投手が総力戦でチームを引っ張る。
【高橋 友朔】 プロフィール
- 氏名:高橋友朔(たかはしゆうさく)
- 所属:関東第一高校(2年)
- 出身:西多摩ボーイズ出身
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:入学時から「2年生までに150キロ」を目標に掲げてきた右腕。父の通うパーソナルジムで下半身強化に取り組み、横浜・織田翔希投手の投球フォームを手本に成長を続けてきた。東東京大会準決勝の目黒日大戦では先発を任され、初回に自己最速を1キロ更新する150キロを計測。スライダー、カーブも効果的に交え、83球で8奪三振、7回参考ながらノーヒットノーランを達成した。兄・徹平さんが果たせなかった全国制覇を目標に、来年夏までの150キロ中盤到達を見据える。

















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