【大学野球】立命大・西野啓也捕手が決勝タイブレークで勝ち越し打、大学日本代表がWCBC初代王者

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台湾・台中で開催されたワールド・カレッジ・ベースボール・チャンピオンシップ(WCBC)の決勝戦が15日、台中インターコンチネンタル野球場で行われ、大学日本代表が米国を6−3で下して初代王者に輝いた。延長11回、2死一、三塁の場面で西野啓也捕手(立命大4年)が左前へ勝ち越しの適時打を放ち、1次リーグで喫した米国戦の黒星に見事なリベンジを果たした。

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延長11回、西野啓也捕手の左前適時打が頂点を手繰り寄せる

侍ジャパン大学代表は、予選ラウンド初戦の韓国戦で先発し見事な投球を見せたエースの鈴木泰成投手が登板し、予選ラウンドで打撃で圧をかけてきたアメリカに挑む。しかしエースの力を持ってしても、序盤のアメリカの勢いにやや押され気味となった。初回こそ3人で終わらせたものの、2回は四球と安打でランナーを背負い、3回には味方のエラーから2本の安打で2点を失った。

しかしエースは力のあるストレートを低めに集め、沈む変化球で空振り三振を奪うなど、大きく崩れることはなくアメリカの圧に耐えた。4回以降は普段のような圧倒的な投球ではないが6回までヒットを許さず、6回3安打5奪三振2失点に抑えた。結果的にこのエースの耐える投球が侍ジャパンに世界一をもたらした。

打線もメジャー予備軍の投手の速球と鋭い変化球に抑えられ、6回まで得点が奪えなかった。しかしアメリカチームが応援に疲れ、やや集中力を欠いた7回に、エラーの出塁から、牽制のエラーなどでチャンスを作り、ノーヒットで1点を奪うと、代打・井上和輝選手の二塁打から中山優月選手がタイムリーヒットを放ち同点に追いついた。

タイブレーク決戦

予選ラウンドのアメリカ戦で快投を見せた大城海翔投手、角田楓斗投手も無失点に抑え、9回を終えて2−2の同点で決着がつかず、延長10回から無死一、二塁で始まるタイブレークに突入した。10回は互いに1点ずつを奪い合う緊迫した展開となり、勝負は11回に持ち越された。

先攻の日本は11回、1死二、三塁の好機から相手の失策も絡んで2点を奪い勝ち越すと、なおも2死一、三塁と攻め立てた。ここで打席に立った西野啓也捕手が左前へ弾き返す適時打を放ち、この回3点目を追加。米国を突き放す貴重な一打で、王座奪取を大きく引き寄せた。

3点を勝ち越してなお迎えた11回裏、日本は投手陣の踏ん張りで逃げ切りを図った。マウンドには古堅鈴之輔投手(富士大3年)、続いて藤本士生投手(国学院大3年)とつなぎ、米国打線を無得点に封じ込めた。

初代チャンピオン

日本は1次リーグで米国に2−3と競り負けており、この決勝が大一番でのリベンジの舞台となった。延長タイブレークの死闘を制し、記念すべきWCBCの初代王者の座を掴み取った。

今年のアメリカチームは、昨年の日米大学野球で5戦全敗で敗れた事から、予選ラウンドから勢いが違っていた。対する侍ジャパンも昨年ほどの強打は見られなかったが、投手陣が粘って耐え、相手の隙を付く走塁と打撃で一気に得点を奪った。

エース・鈴木投手は韓国戦とこのアメリカ戦で実力を見せつけ、大学ナンバーワン投手を確実なものにした。また打撃ではほとんどの試合で結果を残した昨年のチームを経験している榊原七斗選手や、2番として重要な役割をした赤堀颯選手、そして本塁打も放ち、この日も打撃で活躍した西野選手が力を見せた。

一方で、米沢友翔投手や宮原廉投手、渡辺和大投手などドラフト1位候補と呼ばれる投手や井上和輝選手、境亮陽選手など期待の2年生は、国際大会での課題も見せた。プロ野球で活躍をするために、このレベルの大会でしっかりと力を出せるように成長に期待したい。

【西野 啓也】 プロフィール

  • 所属:立命館大学(4年)
  • 出身:高知県
  • ポジション:捕手
  • 主な特徴や実績:大学日本代表の一員としてWCBCに出場した立命大の捕手。初代王者を懸けた決勝の米国戦では、延長11回2死一、三塁の場面で左前へ勝ち越しの適時打を放ち、日本の頂点を決定づけた。大舞台での勝負強い打撃が光る司令塔として、さらなる飛躍が期待される。
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yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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