2018年ドラフト10大ニュース

2018年の大みそかに、今年のドラフト関連の10大ニュースを勝手に発表します。今年も1年間ありがとうございました。また来年もドラフト会議が大いに盛り上がりますように。

第10位 ドラフト会議の観覧の応募総数は約3万人、約30倍の倍率

ドラフト会議が行われる会場には、毎年1、000人のファンが観覧のために招待されるが、観覧希望の応募総数が約3万人だったという。実に1/30の倍率で当選した幸運を持つファンの中で繰り広げられるドラフト会議、その中で行われる抽選は根尾選手でも1/4の倍率で、それならば会場にいるファンに抽選をしてもらった方が当たる確率があるのではないかと思うがどうだろう?

第9位 夏の高校野球地方大会やドラフト会議がネットで見られるように

ネットの進化はどんどん進んでいる。今年は夏の高校野球の各地の大会が、SPORTS BULLのサイト(高校野球(甲子園):バーチャル高校野球 | スポーツブル (スポブル))のアプリやWEBサイトで、多くの試合が見られるようになった。特に1回戦から中継をした長野大会などでは、妙に選手に詳しくなったりしていた。また、この中継には朝日新聞のある人が(すでに退社)が、高野連と粘り強く交渉をし、中継を開始し始めた経緯もあります。来年はさらに拡大するでしょうか。

一方、ドラフト会議もネット中継が本格的に行われるようになり、こちらも便利になった。それでも中継はタイムラグが生じる事もあり、最速で知りたいならば、当サイトのテキスト速報と合わせてみていただければ・・・。

第8位 監督交代でドラフト戦略に変化も

セリーグでは巨人の高橋監督と阪神の金本監督が退任し、巨人は原監督が実質的なGMとなり、鹿取GMや岡崎スカウト部長も交代する事になり、ドラフト戦略も大きく変わっていったのではないかとみられる。FAで丸選手、炭谷選手を獲得し、岩隈投手などの獲得も行った。それを見越してか、ドラフト会議では高校生中心の指名を続けた。

一方、阪神は金本監督が継続するとみられており、ドラフト会議に向けての意気込みも見せていたが、最下位になったことで急な退任となった。金本監督が継続していれば、即戦力の投手などが1位指名されていたかもしれないが、矢野新監督の1年目となり、新たにセンターラインの強化からのチーム作りとなった。

両チームともドラフトの指名結果には賛否両論の意見が出た。GMやスカウト部長まで交代した巨人、急な交代となった阪神は、ドラフト会議までに体制づくりができていたのだろうか?

第7位 26歳ベテラン社会人投手がプロ入り

ドラフト会議ではHonda熊本で8年間プレーを続けた26歳の荒西祐大投手がオリックスにドラフト3位で指名されると、同じく26歳で日大からセガサミーに入り4年間プレーした森脇亮介投手が西武から6位で指名され、さらに九州国際大を2年で中退して三菱重工長崎に進み、チームの統合で三菱日立パワーシステムズに移っていた奥村政稔投手が福岡ソフトバンクの7位で指名された。

社会人は特に投手は高校から入ってきて3年目の若い選手が注目される傾向が強くなっているが、26歳の3投手の指名は、多くの社会人選手に希望を与えるもので、この3人がプロで大活躍を見せられれば、社会人のベテラン投手や野手も指名が増えてくるかもしれない。期待をしたい。

第6位 大阪ガス・近本選手が都市対抗で大活躍しドラフト1位でプロ入り

社会人の野手で特に外野手はなかなか指名されにくい時代になっている。その中で大阪ガスの近本光司選手は、都市対抗本戦で打率.524で首位打者、4盗塁、準決勝で決勝のホームラン、守備でも背走からのジャンプキャッチ、そしてチームを優勝に導きMVPである橋戸賞を獲得と、これでもかという活躍を見せた。

ここまでアピールすれば、社会人外野手でもドラフト1位でプロに行ける、後輩に向けたアドバイスだった。東京ガス・笹川晃平選手や日本新薬・久保田昌也選手も、これくらいの活躍を来年は期待したい。

第5位 大阪桐蔭春夏連覇、ナイン全員がドラフト候補

2018年の高校野球はセンバツ、夏の甲子園を大阪桐蔭が連覇し、根尾昂選手、藤原恭大選手はプレーだけでなく、持っている意識の高さでも非常に高く評価された。また、横川凱投手は4位で、柿木蓮投手は5位で指名され、プロ志望をした4人全員がドラフトで指名を受けた。

しかし、春先には中川卓也選手に巨人がAランクと評価し、捕手の小泉航平選手もU18代表入り、青地斗舞選手、宮崎仁斗選手、山田健太選手などもプロが注目し、「7人がドラフト候補」「いや全員ドラフト候補」「U18代表は全員大阪桐蔭」といった声も聞かれた。

100回大会の夏の甲子園は、大阪桐蔭の史上2度目の春夏連覇でこの大阪桐蔭のチームは、これからの高校野球の歴史を語る上で、史上最強チームとして、PL学園や池田など争う形で語り継がれていくのだろう。

第4位 パナソニック・吉川投手が日本野球連盟の規定に違反しMLBと契約

パナソニックで昨年の都市対抗で活躍し、今年のドラフト上位候補にも名前の挙がっていた吉川峻平投手が、今年1月の時点でMLB・ダイヤモンドバックスの関係者と接触し、パナソニックから日本野球連盟に報告をした前にすでに契約も結んでいた事が発覚した。

吉川投手側はパナソニックの野球部と確認しながら進めていたというが、社会人野球の日本野球連盟の規定違反により、日本野球連盟のチームへの所属が今後できなくなった。これにより吉川投手はパナソニック野球部を辞め、また決まっていた侍ジャパン社会人野球代表も辞退した。これにより社会人代表は1名少ない人数でアジア大会を戦う事になった。

また、これにより、日本のNPB入りを希望しても、数年間はドラフトで指名することができない通称・田澤ルールの適用の対象にもなる。

パナソニックは今年、創業100周年を迎え、野球部でも悲願の都市対抗優勝を目指していた。しかし春先に成績不振により監督が交代し、また前年に活躍したエースが離れ、チームは都市対抗本戦に出場をしたものの、1回戦で敗れた。

第3位 6球団がドラフト前に1位指名を公表

ドラフト会議から20日前の10月5日に、中日が根尾昂選手の1位指名を公表すると、10月23日、24日には根尾選手を狙っていたヤクルト、巨人が、伏せていても仕方ないと指名を公表し、また福岡ソフトバンクとオリックスは小園海斗選手の1位指名を公表、さらに千葉ロッテは藤原恭大選手の1位指名を公表した。

後日、中日は1位指名を公表したことで、根尾選手から回避する流れを作ったと評価し、また、ファンが、良い選手を獲得してほしいと願うのではなく、具体的に根尾選手を獲得してほしいと念じた事が、根尾選手の獲得をもたらしたと話している。そして来年も、ドラフト前に1位指名を公表するという。

今後、どのようになっていくか分からないが、1位指名を公表する球団が今後増えていくのかもしれない。

第2位 高校生野手に11球団が1位指名

2017年のドラフトでも清宮選手に7球団が指名し、中村奨成選手に2球団が指名をして合計9球団が高校生野手を指名したが、今年は根尾選手に4球団、小園選手に4球団、藤原選手に3球団が指名し、投手、そして高校生以外だったのは、西武が日体大の松本航投手を指名しただけだった。

また抽選後の2度目の入札でも立命館大の辰己涼介選手に4球団の指名が集まった。野手の1位指名傾向が強いのは、プロ野球が、球場を狭くする動きが出たり、バットの技術や打撃技術、そして投手の分析技術やフライボール革命など、打高投低ぎみになっている事が影響をしているのかもしれない。

第1位 金足農・吉田、東洋大・上茶谷、三菱重工広島・杉山など台頭した投手がトップクラスの投手に

昨年の今頃は、金足農の吉田輝星投手は、名前こそ挙がっていたものの注目投手という扱いではなかった。また、東洋大の上茶谷大河投手も秋に少し投げていたものの無名の投手で、三菱重工広島の杉山一樹投手も、素質はあったものの素材型の選手という評価だったと思う。

しかし、3月ごろのオープン戦で東洋大の上茶谷投手が、チームメイトで昨年から注目されていた甲斐野央投手や梅津晃大投手以上の投球を見せ、春のリーグ戦ではエースとして6勝を挙げ、チームの優勝に大きく貢献した。

また、三菱重工広島の杉山投手も都市対抗予選でも失点をし、チームは予選で敗退しているが、JR西日本の補強されて都市対抗本戦に出場する権利を得る。しかし、本戦でも勝利した1回戦、2回戦では登板しておらず、0-7となった準々決勝のJR東日本戦で7回途中から登板し、150キロを超す速球を見せて、1回1/3をノーヒット1奪三振の、今大会NO.1と評価される投球を見せた。この投球が無ければドラフト2位指名という事ももちろん、今年のドラフト会議で指名されたかどうかも分からない。

そして金足農の吉田投手は、春先から評価されるようになると、夏の秋田大会では初戦から一人で投げ、150キロを超す速球と鋭いスライダーを見せ始めた。そして、甲子園決勝までチームを導いた。

結果として吉田投手は高校生投手で唯一の1位指名に、上茶谷投手は外れ1位ながら指名が重複するドラフト1位選手に、そして杉山投手は生田目翼投手などを抑え、社会人投手で最も早く指名(2位指名)された投手になった。

スカウトは長い間、その選手を追い続け、総合的に判断して指名選手を決める。しかし、この3投手は今年のわずかな期間での実績しかなく、いわば瞬間風速のようなものと言える。もし、吉田投手、上茶谷投手、杉山投手がプロでも活躍を見せれば、高校3年間、大学の4年間、そして社会人野球の時間の使い方や考え方が変わっていくかもしれない。

2018年は色々と考えされられる1年だった。

また来年も良い年でありますように。

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