球数制限議論に指導者が自ら終止符を打てるか、センバツで問われる

高校野球ドラフトニュース 2019年ドラフトニュース

新潟高校野球連盟が球数制限を行う事を発表したが、様々な意見が出て今春の大会では実施しない事が発表された。そして高野連は有識者による議論を進めることを決めている。今年のセンバツ大会は、その議論の行方に大きな影響をする。

球数制限に指導者が自ら終止符を

2013年のセンバツ大会で、済美の安楽智大投手が、1試合に延長13回で232球を投げ、大会全体で772球を投げていた。他にも2006年夏に斎藤佑樹投手は948球を投げ、昨年の金足農・吉田輝星投手も878球を投げている。

星稜の奥川恭伸投手は、150キロを超す速球に鋭いスライダーを投げ、怪物・松坂大輔クラスと評価される。また横浜の及川雅貴投手も153キロの速球を投げ、菊池雄星クラスと評価される。このままいけば秋のドラフト会議では間違いなく1位指名の逸材だが、気になるのは登板の多さや故障という事になる。

高校野球の球数制限が話題になっているが、このセンバツで指導者が投手を守る姿勢を示すことができれば、この議論はやむことになる。しかし、もしこの大会で奥川投手や及川投手が600球、700球を投げるようなことになれば、共に全国から逸材が集まり、他の高校ではエースとして投げられるような投手が控えるチームでも、指導者は大会になると自制をすることができず、投手を守ることができないという事になる。

そうなると、高校野球の球数制限の必要性というものは現実味を帯びる事になる。指導者としても、今大会は大きな問いを背負いながら行われることになる。

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