ドラフト1位ルーキー投手も状態の良い投手、良くない投手が出てきている。ドラフト1位12人のここまでの状況を振り返ってみる。
パリーグ
東北楽天・松井裕樹投手は、先日の巨人とのオープン戦で2回を投げてノーヒット2奪三振、最速145km/hの速球にスライダー、チェンジアップなどを投げて完璧に抑えた。不安視されていたコントロールも良く、星野監督が開幕投手候補に名前を挙げる状況となっている。卒業式や新人研修でやや期間が空いているが、次の実戦でも結果を残せば、開幕ローテーション入りを確実にする。
埼玉西武・森雄大選手は2軍での調整、この日の新人研修では松井裕樹投手がたくましくなった姿を見せ、「力を付けてから1軍に上がって活躍できればと思う。恥ずかしいことでもない」と話した。伊原監督の方針からも今シーズンは2軍で経験を積むことになりそうだ。
千葉ロッテの石川歩投手は先日のオープン戦で4回5安打無失点の結果を残し、開幕ローテーション入りを確実にしている。福岡ソフトバンクの加治屋蓮投手は昨秋の足のケガの影響でゆっくりとした調整をしている。
オリックスの吉田一将投手はキャンプ中に右肩の張りが出て実戦登板はまだ無い。今日の横浜DeNA戦で1回の登板が予定されているが、高山コーチは「どうしても開幕にとは考えていない」と話し、開幕は2軍で調整することになりそうだ。間に合えば裏のローテーションの3人の中に入ることになるだろうが、5月くらいから登板するようになるかもしれない。
北海道日本ハムの渡辺諒選手は2軍で守備、打撃を鍛えている。
セリーグ
巨人の小林誠司捕手はポスト阿部の位置を確実に捉えている。実戦でもリード面ではほとんど不安を見せず、課題の打撃でもヒットを打っている。このまま1軍でシーズンインする形となりそうで、シーズンに入ってから阿部選手と入れ替わりながら経験を積んでいくと見られる。
阪神・岩貞祐太投手はキャンプ直前に発熱により2軍スタートとなったが、2軍で好投し1軍昇格を果たした。しかしその後、ヒジ痛の影響で2軍に降格している。
広島の大瀬良大地投手は実戦登板を重ね、失点もしているが球速も140km/h後半を記録するなど力が入ってきている。首脳陣も開幕ローテーションは規定路線で、マイペースで調整をさせている。パワーピッチングのスタイルでランナーを背負いながらの苦しいマウンドとなっているが、変化球のキレが出てくるのを待ちたい。
中日・鈴木翔太投手は2軍ながらブルペンでのキレイなフォームからのストレートは首脳陣も評価は高く、森ヘッドコーチも今年中に1軍登板することを明言している。横浜DeNA・柿田裕太投手は実戦登板で結果を残したものの、ヒジに違和感があり2軍に降格した。東京ヤクルトの杉浦稔大投手もヒジに痛みを感じて2軍に降格し、近く精密検査を受けるとの事。重くなければよいのだが。
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