横浜DeNAのドラフト1位ルーキー・上茶谷大河投手が初のフリー打撃に登板し、力のある148キロの投球に、他球団のスコアラーも良さを口にした。ドラフト3位の大貫晋一投手もフリー打撃に登板した。
41球でヒット性5安打
上茶谷大河投手はこの日、初のフリー打撃に登板すると、神里選手、楠本選手、知野選手を相手に41球を投げ、ヒット性の当たりは5本に抑えた。
ストレートは148キロを記録し、またラミレス監督が、「外角から入ってくるのもいいし、左打者の内角もいい。僕が対戦した中では中日・川上のカットボールに似ていると思う」と絶賛したカットボールで凡打を誘った。得意球のスプリットはこの日は封印をした。
この投球に視察をしていた他球団スコアラーも反応した。阪神の御子柴スコアラーは「ストレートが良くボールの強さで勝負するタイプ。全力で投げているわけではないと思うがいいですね」と話すと、ヤクルトの片岡スコアラーも「実戦向きと聞いていた通り制球がよく、十分使えそう。右の先発がどちらかといえば薄い中、ローテーションに入ったら脅威になる。」と警戒した。
巨人の樽見スコアラーは「1軍レベル。初の実戦形式で堂々とストライクゾーンに投げられているのが凄い。当然入ってくるでしょう。」と1軍ローテーション入りは確実と評価した。これから本格投球をしてスプリットを解禁して行けば、さらに警戒の声が高まりそうだ。
またこの日はドラフト3位ルーキーの大貫晋一投手もフリー打撃に登板し、42球を投げてヒット性の当たりは9本、「自主トレやキャンプでやってきたことが出せた。ツーシームが通用したのと、指に掛かった球でファウルが取れたのはよかった」と話した。こちらは昨年秋の社会人野球日本選手権で2試合に完投勝利をしており、実戦タイプの投手。球速は140キロ前半でも空振りを奪えるストレートと切れ味鋭いフォークを投げる。
上茶谷投手も「思い切り腕を振って投げられた。コースを厳しく突けばファウルでカウントが取れると分かったのが今日の収穫」と自身を深め、上茶谷・大貫の二人が右の先発に加われば、石田投手、今永投手、濱口投手、東投手がいて左腕が注目された投手陣に、右も揃ってくる。
ヤクルト片岡大蔵スコアラー 実戦向きと聞いていた通り制球がよく、十分使えそう。右の先発がどちらかといえば薄い中、ローテーションに入ったら脅威になる。
▼巨人樽見金典スコアラー 1軍レベル。初の実戦形式で堂々とストライクゾーンに投げられているのが凄い。当然(先発枠に)入ってくるでしょう。
▼阪神御子柴進スコアラー 直球がよくボールの強さで勝負するタイプ。全力で投げているわけではないと思うがいいですね。
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