北海道日本ハム・浦野博司投手がプロ初勝利、東北楽天・松井裕樹投手が2軍降格

浦野博司, 松井裕樹

 プロ野球では、北海道日本ハムのドラフト2位・浦野博司投手が4試合目の登板でプロ初勝利を挙げた。東北楽天のドラフト1位・松井裕樹投手も4度目の先発だったが結果を残せず、試合後にキャンプ初日から在籍していた1軍を離れ、2軍降格が決まった。

 

イの一番のドラフト2位

 北海道日本ハムは昨年のドラフト会議ではウェーバー順の1番目となっており、ドラフト2位で他球団に先んじて指名したのが浦野博司投手だった。浦野投手は愛知学院大時代に150km/hを記録し、セガサミーでは一時は球速を落としフォームも変わって心配されたが、社会人2年目で結果を残してドラフト時には、吉田一将投手、石川歩投手、東明大貴投手、柿田裕太投手などと共にドラフト1位候補として名前が挙がっていた。

 チーム方針でキャンプは2軍スタート、オープン戦でも好投をしては2軍で調整し、リーグ戦は始まっても先発で好投を見せたがチーム事情で2軍に降格するなどしていた。この日は4度目の登板となり5回1/3を投げて9安打4失点、「野手の方が点を取ってくれた」と恐縮しながらの初勝利となったが、石川歩投手、吉田一将投手に続いて先発で勝利を挙げた。

 

松井裕樹投手は降格

 一方、松井裕樹投手は四球が多いことを指摘されての登板だったが、先頭打者の森本選手に四球を与えると、初回に5つの四球を与えてしまう。マウンドでは怖さを感じているような表情で周りを気にしているような感じもあった。2回以降は四球は1つだったが、2回、3回は3者凡退も三振は1つのみと、四球を出さないように腕の振りが小さくなっていた。

 プロの打者は甘くない。腕の振れない松井投手に対し、西武打線は4回に2点、5回に1点を奪った。試合後、星野監督は「2軍で1からやり直させる」と話し2軍降格を決めた。

 

時間をかけて

 初回の投球は、四球を与える恐怖心に負けていた。前回の投球後に監督からも報道でも四球が多いことを指摘され、嫌な予感がしていたが、1回5四死球というのは、フォームのバランスというよりも精神的なものが大きいと思う。2回以降は松井投手の修正力で持ち直したようにも見えたが、客に松井投手の思い切りの良い腕の振りが失われ、ストレートも変化球も魅力が失われていた。

 キャンプでもオープン戦でも好投を続けていた。2軍に落とすきっかけが無く、そのまま1軍で開幕しここまで引っ張ってしまった。この経験が怖さとして松井投手に残ってしまう事を心配する。

 高校を卒業して1年目、甲子園で22奪三振を記録したものの、田中将大投手のように甲子園に何度も出場して優勝、準優勝をし、体も経験も出来上がっていた投手とは違う。今はとにかく時間をかけて2軍の打者を相手に四球を出しても三振を奪って欲しい。まだそういう時期でかまわないと思う。

 そして高校時のように感情を隠さずに出しつづけていれば、恐怖心が中に残る量も少なくなるだろう。

 

  東京Dのお立ち台、浦野は初々しさ全開でヒーローインタビューに立った。冒頭、小声でしゃべり始めた途端、スタンドから「声を張れー!」「緊張するなっ」とヤジられ、一緒にお立ち台に立った年下の西川には、「浦野さんは、いつも立ち上がりが不安定」といじられた。最後に、プロ初勝利のウイニングボールについて聞かれ、「両親に贈りたいと思います」と照れ笑いを浮かべると、ようやく温かい拍手に包まれた。

 ただ、セガサミー時代に経験のある東京Dのマウンド上では頼もしかった。140キロ台後半の直球にカーブで緩急をつけ、決め球のスライダー、フォークを低めに投げ込んだ。過去2度の先発で1回に失点するなど苦手な序盤3イニングは、松田のソロによる1点。6回1死一、二塁となったところで降板となり、「後ろの投手に申し訳ない気持ちで見ていた」と振り返ったが、東京D、しかもソフトバンク打線相手に2被弾4失点なら合格点だろう。

  デビュー戦は6回を投げて3失点も5四死球を与えた。2戦目以降も5、6四死球。16日のソフトバンク戦(ヤフオクD)の敗戦後、星野監督は「(チャンスは)あと1回だな」と言い、松井裕は調整でティー打撃を取り入れた。投球時に踏み出した右足が突っ張ってしまい、体重が後ろに残り、ボールが抜けていた。ティー打撃で下半身の体重移動を意識し、投球フォームの安定を狙ったが、ワーストの8四球と奏功しなかった。

 日付けが替わり、時計の針は24日午前0時3分をさしていた。コボスタ宮城のロッカーから荷物を運び出した松井裕は「自分の課題は見えています」とだけ話して、タクシーに乗り込んだ。

 2軍降格も仕方なかった。プロ4度目の登板で自己ワーストの8四球で5回5失点。仏の顔も三度まで。試合後、星野監督は「(1軍での登板は)もうないでしょう。(この日の続投も)親心。ここまでみんな我慢したんだからね」と話した上で、「もう一回、ピッチングのABCから勉強してもらう」と2軍での再調整を命じた。

 この日も初回から制球に苦しんだ。先頭の森本、木村に連続四球。早くも佐藤投手コーチがマウンドに向かう。相手の重盗失敗などで2死二塁までこぎつけたが、浅村、ランサムに連続四球を与え満塁とし、続く渡辺に押し出し四球。1イニング5四球で先制点を許した。


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