阪神ドラフト1位・馬場皐輔投手、堂々とした投球と高い理論を見せる

阪神ルーキーニュース

阪神のドラフト1位・馬場皐輔投手が、大勢の評論家などが見守る中で初のブルペン入りをし、堂々のピッチングを見せて評価を上げた。また投手としての理想や理論を話し、考えていく事ができる投手で今後も成長が期待される。

投球に評価

この日、初ブルペン投球を見せた馬場皐輔投手は、まずはその投球で周囲を納得させた。この日は長坂捕手を立たせ、すべてストレートで35球を投げた。コンパクトなテイクバックからの伸びのある球が馬場投手の特長で、「軽く投げていたのにボールに力があった。リリースが見えづらく、球が重く感じました」と長坂捕手が話すと、評論家の黒田正宏氏も、「剛速球タイプだが、想像以上に制球がいいのに驚いた。捕手の構える胸元にしっかり投げ込んでいたし、抜け球が全くなく、器用さも感じた。」と、豪快さと共に繊細さも兼ね備えた投手と評価した。

特にテイクバックが小さくタイミングの取りにくいフォームに黒田氏は、「馬場も打者がタイミングを合わせようとしたら、その時は右腕が耳の後ろあたりに来ている感じに映るだろう。打者は相当苦労するはず」と話した。そして矢野2軍監督も「バットに当てさせないというのが一番。打者を圧倒してねじ伏せる。そういうスケールの大きな投手を目指してほしいし、その素質はあると思う」と話しそして、「ドラフト1位であれだけ注目されると飛ばしすぎてもおかしくない。でも、落ち着いているように見えたし、周りを気にしている感じがない。楽しみ」と精神力についても高い評価をしていた。

理論について話す

馬場投手は投球についての考え方も話した。まずはこの日の投球について、「傾斜の角度、フォーム、確認するポイントはいくつかありました。トレーニングの成果もあるので、大学時代よりもうまく体、股関節を使って投げられた。思ったところに、まとまって投げられたと思います」と話し、高い意識の中でピッチングができた事を話した。

そして「プロでは回転数が一番大事だと思うんです。求めるのはキレや回転数。打者が、フォームの力感以上に球がくる、いつの間にか手元にくるという球を求めていきたい」と話した。最速155キロの馬場投手だが、球の回転数や、バッターとのタイミングの合わせにくさを求め、テイクバックが小さく軽く投げているようなフォームから、回転の良い球を意識する。

豪快に投げるだけではない155キロ右腕、考える事ができる投手で、プロ入り後も打たれても成長していくようなタイプになりそうだ。高い精神力と意識、技術の理論があり、本当に楽しみ。

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「傾斜の角度、フォーム、確認するポイントはいくつかありました。トレーニングの成果もあるので、大学時代よりもうまく体、股関節を使って投げられた。思ったところに、まとまって投げられたと思います」

 コンパクトなテークバックからは想像できない力のあるストレート。「確認」と繰り返した本人とは対照的に、周囲は驚愕の表情を浮かべた。まずは投球を受けた長坂だ。

 「軽く投げていたのにボールに力があった。リリースが見えづらく、球が重く感じました」。長坂による“軽く投げていた”という分析にこそ、馬場のあるべき姿がある。

「剛速球タイプだが、想像以上に制球がいいのに驚いた。捕手の構える胸元にしっかり投げ込んでいたし、抜け球が全くなく、器用さも感じた。球のキレ、回転がいいから、長坂のミットの音も良い。テークバックが小さいフォームが大きな特長で、下半身がバランス良く使えている」

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