2021年以来5年ぶり4度目の夏の頂点をつかんだ智弁和歌山で、先制打を放ったのが8番・山下晃平外野手(3年)だ。第108回全国高校野球選手権大会決勝(22日、甲子園)で健大高崎(群馬)を4-3で下し、山下選手は2回に中堅右へ先制の適時三塁打。「今日は特別、俺が打って決めるって思ってました」と、この日の一打を興奮気味に振り返った。
2回に先制の適時三塁打、俊足で三塁まで陥れる
0-0で迎えた2回、1死から7番・川原一将内野手(3年)が相手エース石垣の142キロ直球を振り抜き、中越えの二塁打で出塁する。続く8番・山下晃平外野手は2球目の直球を逆方向へ強振した。右中間に飛んだ打球は中堅手のグラブをかすめてフェンスに到達し、二走の川原選手が先制のホームを踏むと、中継が乱れる間に山下選手は50メートル5秒9の俊足を生かして一気に三塁を陥れ、雄たけびを上げながらガッツポーズを見せた。「最高の気持ちでした」。2死三塁からは1番・長友悠成内野手(2年)にも右翼へ適時二塁打が飛び出し、この回2点を先取した。
この適時打で、和歌山大会初戦から全10試合連続安打を継続。2年の選抜大会から数えれば、聖地では自身11戦連続安打となった。「毎試合1本ずつしか打ってないので」と謙遜しつつ、「甲子園で打てたので良かったかなと思います」と喜びをかみしめた。
8回に同点に追いつき、なおも1死一、三塁の場面で山下選手が打席に立つと、空振り三振に倒れたが、その球が暴投で三走が生還し勝ち越し点が入った「ちょっとですけど、(優勝に)貢献できて良かった」と笑った。「苦しいこともあったんですけど、みんなで言い合ったり、本当に苦しかったんですけど、こうやって最後、最高の仲間と笑えて終われて良かったです」と、山下選手の笑顔がはじけた。
挫折乗り越え、次の夢は「一流のプロ野球選手」
「3年の春から、この夏の予選までが一番しんどかったです」と話す。2年の選抜から甲子園を経験しながら、今春の和歌山大会ではスタメンを外れ、挫折を味わった。それでも山下選手は「両親を含め、監督さんとか、寮母さんに『頑張れよ』といってもらったので、ここまでこられたと思います」と周囲への感謝を口にした。
夢はプロ野球選手だ。山下選手は今後について、「はい、続けます。大学です」と大学進学を明言し、「自分の将来の夢は、一流のプロ野球選手になるっていうのが、ずっと小さい頃からの夢だったので、次のステージも頑張っていきたいなと思います」と、さらなる成長を誓った。「自分の持ち味は足だと思うので、足を生かした選手になりたいです」。この全国の頂点に立った経験を、大学でも十分に活かしていくだろう。俊足で打撃の良い外野手として、4年後のドラフト会議で待っている。
【山下 晃平】 プロフィール
- 氏名:山下晃平
- 所属:智弁和歌山高校(3年)
- ポジション:外野手
- 主な特徴や実績:50メートル5秒9の俊足を最大の持ち味とする智弁和歌山の外野手。2年の選抜大会から甲子園を経験し、第108回全国高校野球選手権では和歌山大会初戦から全10試合連続安打、聖地では自身11戦連続安打を記録した。決勝の健大高崎戦では2回に先制の適時三塁打を放ち、5年ぶり4度目の夏制覇に貢献。今春の和歌山大会でスタメンを外れる挫折を乗り越えての栄冠となった。卒業後は大学進学を明言しており、幼少期からの夢である一流のプロ野球選手を目指す。









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