【高校野球】健大高崎・石田雄星選手が決勝で逆転2ラン、準優勝を手に高校日本代表と大学進学へ

2026年ドラフトニュース高校野球ドラフトニュース

2002年創部から、初めて夏の甲子園決勝にたどり着いた健大高崎(群馬)が、智弁和歌山に3―4で惜敗し、初優勝にあと一歩届かず準優勝に終わった。主将の石田雄星外野手(3年)は1点を追う8回、一時逆転となる右翼への2ランを放ち、満員の甲子園を沸かせた。試合後に高校日本代表への選出も決まり、新たな舞台へと再びスタートを切る。

スポンサーリンク

逆転アーチ、「今までで一番気持ちよかった」

集大成のスイングだった。1―2の8回1死二塁。石田雄星選手は、智弁和歌山のエース右腕・和気匠太投手(3年)の内角カーブを捉えた。滞空時間の長い美しいアーチは右翼ポール際に吸い込まれ、一時逆転となる今大会チーム1号の2ラン。応援団が集う三塁側アルプスへ右手を突き上げると、満員のスタンドは騒然となった。高校通算20号でもあった。

準決勝までの5試合でわずか2失点、大会初となる3度の「1―0」完封勝利を挙げ、チーム防御率0・20と投手力を前面に勝ち上がってきた健大高崎。1試合平均得点は2・8にとどまっていたが、大一番で「強打の智弁和歌山」のお株を奪う強烈な一発が飛び出した。「スタンドやベンチの仲間を見たら『お前なら大丈夫だ』と勇気をもらった。みんなが打たせてくれた」。打席での心境をそう明かした石田雄選手は「今までのホームランの中で一番気持ち良かったです」とかみしめた。

「野球をやる理由をくれた」白血病と闘う妹の存在

石田雄選手には「野球をやる理由」と話す、心の支えとなった存在がいる。7学年下の妹・惺来(さら)さん(11)だ。惺来さんは4歳の頃、血液がんの一種である急性リンパ性白血病を発症した。「全てが真っ暗になった。なんで妹なんだろう…」。長期入院を余儀なくされ、離れて暮らす日々が続いた。それでも一時退院の際には、石田雄選手がいつもそばに寄り添った。母千都世(ちとせ)さん(46)も「昔から仲が良くて、なかなか離れなかった」と振り返る。

野球の練習がきつくて嫌だと思っていた自分がちっぽけに思えた。妹の力になれば、と本気で「野球をやる理由」を見つけた。この夏の大会中には、家庭科の授業でフェルトを仕立てた青い“健大カラー”の手製のお守りが、妹から兄へと贈られた。石田雄選手は3年生部員の写真と家族写真を包み、バッグにつけて夏を戦った。毎試合のように、妹から届いたのは「頑張って」「ホームランを打って」というメッセージ。大一番で、その願いに応えた。「妹のおかげでここまでやってこられた。妹に感謝したい」。現在は寛解を維持している惺来さんも、母とともにスタンドで声援を送った。

初優勝は逃すも、高校日本代表で新たな挑戦へ

頂点まではあと一歩だったが、青柳博文監督(54)は「日本一になるまでの力はまだなかった」と悔しさをにじませつつ、「この悔しさを目に焼き付けて、自分自身も監督人生を賭けて夏の頂点を取りたい」と決意を新たにした。

まだ、石田雄選手の夏は終わらない。9月7日から台湾・台北市で開催される第14回BFA U18アジア選手権に出場する高校日本代表に、外野手として初めて選出された。「甲子園ではあまり見せられなかった自分の足を使える野球と、打率を残すという面でチームに貢献し、優勝に導けるように頑張りたい」と意気込む。話してみたい選手には、横浜の池田聖摩内野手(3年)と、智弁学園の角谷哲人捕手(3年)を挙げた。

石田雄選手は、「大学野球では自分がみんなを勝たせたい」と話し、大学に進学をしてさらに成長をする。そしてその先の姿を、妹に見せる日が来るだろう。

【石田 雄星】 プロフィール

  • 氏名:石田雄星(いしだ・ゆうせい)
  • 所属:健康福祉大高崎高校(3年)
  • 出身:栃木県(佐野城北クラブ→小山ボーイズ)
  • ポジション:外野手
  • 投打:右投左打
  • 身長・体重:171cm、76kg
  • 主な特徴や実績:2008年12月16日生まれ。1年夏、2年春夏、3年夏と4度の甲子園を経験したチームの主将。今夏は「2番・中堅」として打率4割超を記録し、準優勝の原動力となった。6月の右手有鉤骨骨折を乗り越え、決勝では一時逆転となる高校通算20号の2ランを右翼席へ運んだ。9月開幕のU18アジア選手権に高校日本代表として臨み、卒業後は大学で野球を続ける。妹への思いを原動力に、さらなる飛躍が期待される。
2026年度-高校生外野手のドラフト候補とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
2026年度-高校生-群馬県のドラフト候補とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
【甲子園】妹に届けた本塁打 健大高崎・石田雄星の心の支え 感謝を胸に高校日本代表へ - 高校野球夏の甲子園 : 日刊スポーツ
2002年(平14)創部で初の夏決勝に躍り出た健大高崎(群馬)が、8回のバッテリーのミスで智弁和歌山に勝ち越しを許し、準優勝に終わった。◇    ◇    ◇… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
【甲子園】健大高崎・石田 白血病の妹に雄姿届けた2ラン「今までの本塁打の中で一番気持ち良かった」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
三塁側アルプス席前で、泣き崩れる仲間を励ました。24年選抜に続く日本一まで一歩届かなかった健大高崎の石田雄星主将(3年)は「高校野球をやり切った。18年間生…
【甲子園】健大高崎は惜しい準V 石田雄星主将は一時逆転となる2ラン 白血病と闘った妹の願い叶えた
第108回全国高校野球選手権大会の決勝が22日、甲子園球場で行われ、2024年春の選抜大会覇者の健大高崎(群馬)は智弁和歌山に3―4で逆転負けを喫し、初の選手…
健大高崎・石田雄星 右手有鉤骨骨折から完全復活の2ラン 過酷な闘病生活の妹・惺来さんが「野球をやる理由をくれた」/デイリースポーツ online
「全国高校野球選手権・決勝、智弁和歌山4-3健大高崎」(22日、甲子園球場) ここぞの場面で頼もしい姿だった。優勝に届かず悔し涙を流したが、最後まで「かっこいい兄」の背中を見せた。健大高崎(群馬)が1点を追う八回1死二塁。石田雄星外野手(3...
【甲子園】健大高崎・石田雄星主将を変えた昨夏の「舌打ち事件」…響いた塚原トレーナーの言葉 - 高校野球夏の甲子園 : 日刊スポーツ
2002年(平14)創部で初の夏決勝に躍り出た健大高崎(群馬)が、8回のバッテリーのミスで智弁和歌山に勝ち越しを許し、準優勝に終わった。◇    ◇    ◇… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
【甲子園】健大高崎・石田雄星が高校日本代表に選出 話してみたい選手は… - 高校野球夏の甲子園 : 日刊スポーツ
健大高崎の主将・石田雄星外野手(3年)が高校日本代表に選出されたことを受け、意気込みを語った。今夏は「2番中堅」として打率4割超えを記録し、準優勝の原動力とな… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
あと一歩…健大高崎、8回に石田雄星の2ランで逆転もその裏にスクイズと暴投で再びリードを許し夏初優勝逃す【夏の甲子園】:中日スポーツ・東京中日スポーツ
◇22日 第108回全国高校野球選手権大会決勝 智弁和歌山4―3健大高崎(甲子園) 夏は初の決勝に臨んだ健大高崎(群馬)は智弁和歌山に...
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

yukiをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする

コメント