中日は6月16日に、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」でスカウト会議を開き、関西大(関西学生)を54年ぶりの全日本大学野球選手権制覇へと導いた最速149キロ左腕・米沢友翔投手(22)を、ドラフト上位候補としてリストアップしたことが分かった。先輩の金丸夢斗投手(2024年中日ドラフト1位)に続き、同大学の左腕獲得となるか注目される。
スカウト会議で真っ先に挙がった名前、大車輪の全国制覇
スカウト会議を終えた堀中寛樹スカウト部長が、14日に閉幕した全日本大学野球選手権で目立った選手を聞かれると、「特にと言えば、米沢君」と関西大・米沢友翔投手の名を真っ先に挙げた。
その評価となったのが、大学野球選手権大会の圧巻の投球だった。米沢投手は4試合に先発し、計25イニングを投げてわずか2失点。大車輪の活躍でチームを54年ぶりの日本一へと押し上げ、最高殊勲選手にも選ばれた。春のリーグ戦でも関大を31年ぶりの春優勝に導いており、その勢いをそのまま全国の舞台で示した格好となった。
潜在能力の開花、金沢高からの飛躍
米沢投手は石川県珠洲市の出身で、金沢高時代に甲子園出場はなかった。関大でも3年時まではリーグ戦で計10試合の登板にとどまり、投球回は14回2/3と多くなかった。しまし防御率0.61と、失点の少ない投球を見せていた。
そして今春、その才能が開花した。8試合で計55イニングを投げて4勝1敗、防御率1.31をマークし、リーグの最優秀選手(MVP)に選出された。堀中スカウト部長は「大きく評価が変わったと言うより、潜在的な能力は高いと評価していました」と、以前から注目していた存在であることを明かした。
“金丸2世”、先輩左腕と並ぶ高評価
米沢投手は、昨年に4球団競合の末に中日入りした金丸夢斗投手と、関大で2学年違いの間柄にあたる。プロ2年目の今春には、侍ジャパントップチームとしてWBCの日本代表にも選ばれた左腕と比較され、”金丸2世”と呼ばれる。今大会の初戦の登板には、荒木球団本部長補佐も含めて中日のスカウト部が総動員で視察した。そして堀中スカウト部長は、「金丸投手と同等に近い評価」と評価した。
尊敬している先輩・金丸投手が在籍しているという縁、また北陸地方は中日新聞のエリアで、中日は準地元としている事もあり、石川県出身の米沢投手にはその縁もある。ただし、2024年に即戦力左腕投手をドラフト1位で指名し、2年後となる今年も同じ即戦力左腕を1位指名とするか、チームの補強ポイントの面でどうなるかという所だろう。
評価はドラフト1位指名で間違いなく、金丸投手と同じように競合してでも行く投手となってきている米沢投手の指名が注目される。
【米沢 友翔】 プロフィール
- 氏名:米沢友翔(よねざわ・ゆうと)
- 所属:関西大学(4年)
- 出身:石川県珠洲市(金沢高出身)
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速149キロの本格派左腕。金沢高では甲子園出場はなく、関大でも3年時までは登板機会こそ少なかったが、防御率0.61と早くから素質を示していた。今春は8試合55イニングで4勝1敗、防御率1.31をマークしてリーグMVPに輝き、チームを31年ぶりの春優勝へ導いた。全日本大学野球選手権では4試合に先発して計25イニング2失点と大車輪の活躍を見せ、関大を54年ぶりの日本一に導いて最高殊勲選手に選出。”金丸2世”と呼ばれる大型左腕として、秋のドラフト上位候補に名を連ねる。









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