千葉ロッテ、ドラフト3位指名の高部瑛斗選手に指名あいさつ、「やっと一つの目標が達成できた」弟に報告

千葉ロッテドラフトニュース 2019年ドラフトニュース

千葉ロッテがドラフト3位で指名した国士舘大・高部瑛斗選手に、永野チーフスカウトと担当の福沢スカウトが指名あいさつをした。

墓参して報告

指名あいさつを受けた高部瑛斗選手は、「指名あいさつに来ていただき、実感が湧いてきたと同時にこれからもっと頑張らないといけないと思いました」と話した。東都リーグ2部ながら129安打の史上最多安打を記録し、50m5.8秒の俊足の外野手として、高い期待に応える活躍を誓った。

福沢スカウトは高部選手を指名した理由について、「タイミングとバランスが一定。打撃の再現性が高かった。相手投手に合わせるのは必要だが、それをスイングを変えずに対応できていた。プロでは絶対に必要なことです」と話し、どんな投手に対してもタイミングを取ることができる能力があると話した。

高部選手は3年前に弟の晴斗さんが白血病で亡くなっている。「プロ野球選手になる」という弟との約束を果たし、ドラフト会議で指名後に墓参して弟に伝え、「やっと一つの目標が達成できた」と高部選手は話した。

千葉ロッテではかつて西岡剛選手が、1安打につき1万円を白血病患者の支援基金に寄付する活動をしていたが、「自分もやりたい思いはある」と話す。プロでの目標を「2000安打」とし、2000万円の寄付ができるように、そして「自分の頑張る姿で元気になってもらえる人を、1人でも増やせるようにしたい」と話した。

2019年ドラフト会議、指名選手一覧

ロッテでは過去、西岡剛(現BCリーグ栃木)が1安打につき1万円を白血病患者の支援基金に寄付。「自分もやりたい思いはある」と、既に下調べを始めている。その一本、一本が天国の弟への“恩返し”にもなる。「自分の頑張る姿で元気になってもらえる人を、1人でも増やせるようにしたい」。並々ならぬ決意と覚悟を持ち、プロの打席に立つ。

東海大甲府3年時、夏の甲子園に出場。進学した国士舘大では1年春からベンチ入りした。ボール球でも安打にする高い打撃力で東都2部の安打記録を大幅に更新、プロ切符をつかんだ。ドラフト後には、3年前に白血病のため16歳の若さで亡くなった弟・晴斗さんを墓参し指名を報告。「やっと1つの目標が達成できた、と伝えました」と明かした。高校時代は学業と両立できない時期もあったが、病と戦う弟を見て奮起した。プロ入り後は、晴斗さん同様がんを患う子供たちを支援するため、チャリティー活動を行う方針。両親とも連動して、何かしらのサポートをするつもりだという。

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