NPB選手会、ルール5ドラフトを要望へ

プロ野球選手会はこの日定期大会を開き、試合出場機会の少ない選手の移籍を活性化するために、救済ドラフトの導入をNPBに要望することを決めた。新たな人材活性化策となるか。

ルール5ドラフト

ルール5ドラフトとは、MLB規約第5条に規定されているものでルール5ドラフトと呼ばれる。現在の制度ではドラフト会議で指名された選手は、FA権を獲得して行使することで、自らの意思で移籍をすることができる。しかし1軍出場の機会の少ない選手はFA権の取得はできない。2軍などで活躍しながらも1軍の戦力が充実している球団ではなかなか1軍に昇格できず、長年ファームで活躍しながら選手生命を終える選手もいる。

他球団に移籍を希望しても、保有している球団がトレードをするか、自由契約にしなければならず、他球団がその選手を獲得したいと思ってもそれができないのが現状で、そういう選手を救済する目的がある。

選手会は2軍でプレーする選手にヒアリングを行い、選手の声を集めてきたという。嶋会長は「声を大にして言う選手はいないが、他のチームならチャンスがあるという声は聞いている」と話した。

かつて日本でも行われていた

ただし日本の場合には、育成枠が増えてきたとはいえ、1球団で保有する選手は70人、例えばプロテクトを35人とすると、残り35人が対象となるが、12球団合わせて420人とMLBに比べると圧倒的に数が少ない。

そして1970年に戦力均衡を図るために、ルール5ドラフトに似た「選抜会議」を行っていたが、各球団ともリストアップされた選手が少なく、1972年を最後に自然消滅している。当然、プロテクトの数が多くて他球団が欲しいと思えるような選手がいなければ、同じように制度が活用される事は少ないだろう。

MLBでは

MLBではロースター40人がプロテクトされるほか、18歳以下で入団した選手は在籍年数5年間、18歳以上で入団した選手は在籍4年間は指名できない。また、AAAの選手を指名した場合は相手球団に金銭を支払うほか、来年1年間はアクティブロースターから外すことはできず、外した場合は元の球団に返されるという。

NPBにおいて、プロテクトの人数をどのくらいにするのかなど、導入に向けて検討される事になるが、選手の数の少ない日本では他球団の選手を獲得する事よりも、FAの人的補償同様に獲られる側としての不安の方が大きくなるのではと思う。保有枠のさらなる拡大や16球団制など拡大したときには有効かもしれないが、現状ではなかなか議論は進まないのではないかと考える。

選手会は1年をかけて2軍選手にヒアリングも行い、選手の声を集めてきた。嶋会長も「声を大にして言う選手はいないが、“他のチームならチャンスがある”という声は聞いている」と話した。移籍の活性化とともに、戦力均衡を図る狙いもある。


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