安楽智大投手がキューバを8回10奪三振完封、埼玉西武など国内2球団とメジャー12球団が視察

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 18Uワールドカップ、第2ラウンドのキューバ戦には、日米の野球関係者が注目する安楽智大投手が先発した。

 序盤は良くなかった。初回もストレートは140km/h前半で130km/h台というものもあった。スライダーも大きく外れ、ストレートを狙われてヒットを打たれる。キューバ打線も日本と同じく右方向に打ってきて初回に2安打、2回も先頭打者などに2安打を許してランナーを背負っての投球となった。

 しかし、ピンチの場面を140km/h後半のストレートで力でねじ伏せると、3回からは腕を柔らかく振ることを意識したのか、ストレートのキレが増す。4回1アウトから6回まで6者連続奪三振を記録し、キューバ打線も手も足も出なくなってしまう。結局、8回を投げて6安打10奪三振で無失点、8回裏に日本が10点差をつけてコールドでの完封勝利となった。

 安楽投手のニュースタイルと言っても良い投球だった。センバツの決勝や夏の甲子園での疲れた場面での投球は、さすがに球速も落ち腕の振りも鈍った。現在も先発、リリーフに登板し疲れがある状態で、同じように序盤は腕の振りが鈍った。しかし森友哉捕手より腕を振るように指摘されると、腕を振って140km/h台でも三振を奪う事ができた。この日も101球で完封し、模索していた球数を減らしての投球も実現した。球速よりも腕の振りということを実感でき大きな収穫となっただろう。

 この日は埼玉西武など国内2球団とメジャーリーグ12球団のスカウトが視察、埼玉西武の前田編成部・アマ担当チーフは「メリハリがすごい。来年は当然ドラフトの目玉だし、今でも十分」と話した。メジャー・パイレーツの江富群スカウトは「見ている大リーグのスカウトは皆、彼に興味を持っている。」と話した。

 安楽智大投手の最高球速は157km/h、これ以上の記録更新はもう無いかもしれない。それは伸び悩みというわけではなく、球速ではなく腕の振り、球速よりも勝利という事を掴んだ成長の表れによるものだろう。

  コールド勝ちに、思わずほおが緩んだ。8回2死一、三塁で、森友哉捕手(大阪桐蔭3年)の打球が左翼手の頭を越えた。勝利を確認すると、安楽は拍手をしながらベンチを飛び出した。「このような(素晴らしい)投球ができて、先につながっていくと思います」。2日のベネズエラ戦で無四球16奪三振の完封劇に続き、今度は強豪キューバから無四球の10奪三振。日本を04年以来の決勝に導いた。

 序盤は苦しんだが、森友の機転でよみがえった。試合前のブルペンから球が走らず高めに浮いた。先頭打者に145キロ直球を右前打されるなど初回に25球を投げると、2回までに4安打された。だが3回、投球前に本塁ベースの3メートル以上後方で構えた森友と投球練習。大阪桐蔭ではよく使う練習だが、初体験の安楽は「あれで球が伸びるようになり、自分の投球ができるようになった」。3回を3者凡退で打ち取ると、4回1死からは、直球にキレ味抜群のスライダーを交え6者連続三振。終わってみれば前回登板の100球に、わずか1球多いだけの101球でキューバ打線を料理した。

 カクテル光線が安楽をさらに躍動させた。4回1死から5番・ロベルトを143キロの外角直球で見逃し三振に仕留めると、6回まで6者連続三振を奪い、胸を張った。  「世界でこのような投球ができて、これから先につながる。全勝で世界一を獲りたい」

 夜に強い。2日のベネズエラ戦に続くナイターでの先発。西谷浩一監督から「打者の視力が落ちるナイターでは球威のある安楽しかいない」と再び託された。2回までに4安打を浴びるなど立ち上がりは不安定だったが、捕手の森友哉がイニング間の投球練習時に、約3メートル後ろで球を受けてから変わった。大阪桐蔭でも行う「球威復活」の修正法。遠い捕手に向かって強い球を投げ、試合が始まれば18・44メートルがいつもより近く感じられる。実際に3回以降は散発2安打。「3回から立ち直ることができた」と先輩捕手に感謝した。さらに外角のストライクゾーンが広い国際大会の特徴を最大限に利用。101球中73球を外角に集め、キューバ打線を牛耳った。

日本決勝進出!安楽10Kキューバ斬り  - デイリースポーツ:2013/9/7

 復調には“内助の功”があった。三回から、イニング前の投球練習で、本塁の約3メートル後ろで構える捕手・森友へ向かって投げ、体全体を使って直球の伸びを意識する感覚を取り戻した。「森さんを信用して思ったとおりに投げるのが一番」という女房役の力を借りて、圧巻の投球につなげた。

 16K完封で衝撃の“世界デビュー”を飾った2日のベネズエラ戦以来の先発。この日も視察したメジャー12球団と国内2球団の前でまた快投だ。西武の前田編成部アマ担当チーフも「メリハリがすごい。来年は当然ドラフトの目玉だし、今でも十分」と絶賛した。

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