早稲田実業は九州学院、桐光学園と練習試合を行い、注目の清宮幸太郎選手は3番ファーストで出場し2試合連続でホームランを放った。また九州学院で清宮のライバルと呼び声高い村上宗隆選手も、桐光学園戦でホームランを放った。
2戦連発
この日の清宮選手は1試合目の九州学院戦で、5-5の同点の場面出迎えた6回に2ランホームランを放った。低い弾道でライトのネットに突き刺さる強烈な当たりだった。2回もフェンス直撃の2点タイムリー2ベースヒットを放つなど、4打数3安打4打点1本塁打を記録した。
そして続く桐光学園戦でも3-3と同点の7回に防球ネット上部に突き刺さる推定130mのホームランを放ち、2打数2安打3打点の活躍を見せた。楽な姿勢で軽く振った打球が、ぐんぐんと伸びていく。「ゆっくりタイミングを取るようにしてしっくりきた。確実性が上がった」と話す通り、打席でのブレもなくなり、確実性も高まった。
マスクを被った九州学院の村上選手も「打席での余裕や風格が違った。スイングスピードも速くなって、バットがいきなり出てくる感じだった」と話した。
共演
その村上選手も負けていない。早稲田実戦ではホームランは打てなかったが、桐光学園戦では1-4と劣勢の場面でライトにホームランを放つと、その後にチームが勢いづき逆転サヨナラにつながった。
村上選手は「今は全然向こうの方が上だけど、追い越せるように頑張る」と話し、まずは夏の甲子園に出場してホームランを放つことを目標とした。
清宮世代のスラッガーたちが各地で頭角を現し始めている。しかしその清宮選手もさらに成長を続けており、この世代からはどんどんとすごい選手が出てきそうな予感がする。
冬場に自身の1年時の打撃映像を動画投稿サイト「YouTube」で何度も見返して気付いた。「打っている時と打ってない時でバラバラ。足を上げた時に凄い不安定」。高く上げていた右足をすり足気味に変え「ゆっくりタイミングを取るようにしてしっくりきた。確実性が上がった」とフォーム修正が奏功している。
桐光学園戦では7回1死から、右下手投げの中川颯(3年)の内角高めの直球をとらえ、高々とあがった打球は右翼後方の防球ネット最上部を直撃した。いずれも決勝の勝ち越し弾で、2発を含む計6打数5安打7打点と大物ぶりをみせつけた。
この日の早実戦では、清宮に1本塁打を含む3安打を許した。マスク越しに見た清宮について「去年(の5月に練習試合で)やった時より打席での余裕や風格が違った。スイングスピードも速くなって、バットがいきなり出てくる感じだった」。目標は甲子園での再戦。「今は全然向こうの方が上だけど、追い越せるように頑張る」と刺激を受けていた。
コメント