早稲田実の右のスラッガー・宇野真仁朗選手が、高校通算58本目となるホームランを木製バットで放った。この試合には4球団のスカウトが視察し、東京ヤクルトが高く評価をしている。
「高校からでも大学からでも」
宇野真仁朗選手は177cmの三塁手で、昨年までに高校通算50本以上のホームランを放っており、今年に入ってからは木のバットを使うと、春季大会でもホームランを量産している。
この日の明大中野戦でも0-3と劣勢の9回2アウトの打席で、ストレートを弾き返すと、打球はレフトスタンドに入るホームランを放ち、高校通算58本目を放った。木製バットで今大会3本目のホームランとなった。「逆に低反発の方が振りにくい感触で。しなりもあるので、木のバットを使ってるって感じです」と話す。
この日は4球団のスカウトが視察し、スラッガーを追っている。東京ヤクルトの橿渕スカウトグループデスクは、「木のバットで、すでに2本打っていて力がある。打球は金属バットを使っている他の選手と遜色ないですね。高校生の中だと頭1つ、2つ抜けている印象です」と話し、右の大砲として高く評価をしているとした。
試合は敗れ、春の戦いはここで終わった。「自分が打たないとっていう責任に負けてしまった。チャンスで打てなかったのが悔しい」と話す。そして将来について「もちろん高校からでも大学からでもプロに行きたいと思っていますけど、とにかく今の目標は夏の甲子園に出て、その上でアピールできるように。まずはチームのためにできることを探していきたいなっていう感じですね」と話し、高校からのプロ入りの可能性についても話した。
まだ課題もあるものの、シャープさのある打撃でスラッガーとしての素質を持った選手として、プロ志望をすればドラフト3位前後で指名があるかもしれない。夏の大会でどのくらいアピールができるか、甲子園に出場してホームランを放てば、その評価はさらに上がってくる。
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