熊本工・山口翔投手は敗退も148キロ記録、スカウト「楽しみ」

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今大会最速の149キロの速球を投げる熊本工の山口翔投手が、昨年覇者の智弁学園に挑んだが、9回完投したものの175球を投げ、8つの四球や足を絡められて9失点した。

148キロ計測も

この日は初回に最速となる148キロを記録した。それでもボールは高めに浮き、先頭打者に四球を与えると、足を絡められ1失点、その後も8つの四死球を与えて6つの盗塁を許し、足でかき回された。「ボールになったらどうしようとマイナス思考になってしまい、切り替えができなかった。」と話した。

スカウトの評価は高く

それでもスカウトの評価は低くない。福岡ソフトバンクの小川編成・育成部長兼スカウト室長は「スピードもあって体も関節が柔らかく、投手としての素質を持っている。楽しみな部分は多い」と話すと、中日・中田スカウト部長も「手投げ気味で球が浮いていたが、肘の使い方はいい。低めにビシビシと決まるようになれば、1位候補クラスになる」と話した。

また巨人の武田スカウトも「ばらつきはあるけど、いい球もあった」と話した。

高い素質を持つ投手という事で評価されたが、結果を残す所までまだ行っていない印象で、現在の状態ならば育成ドラフトでの指名というところだろう。

しかしまだこれから、まずは夏までに腕を振って低めに投げられるようになり、それによって結果もついてくる投手になってくれば、ドラフト中位以上での指名となるかもしれない。

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