春季高校野球九州大会では、九州国際大付の145キロ右腕・山本大揮投手が準決勝・興南戦で6安打1失点で完投し、2−1で勝利して決勝進出を果たした。
2試合連続完投、18回1失点
前の試合に逆転サヨナラ勝利で勢いに乗る興南打線だったが、九州国際大付の山本大揮投手が巧みに打ち取っていく。最速は144キロを記録しカットボールを駆使し序盤は打たせて取る投球を見せた。「みんなが守ってくれるので、頼って投げました」と話した。
4回に連打を許して1失点をする。しかし5回からは「ギアを上げた」とカットボールとストレートに力を入れ、5回以降は散発の3安打に抑え込んだ。9回6安打8奪三振1失点で完投勝利を上げた。
山本投手は安定している。今大会初戦の大分舞鶴戦で9回を投げて完封勝利を挙げており、これで2試合2完投18回を投げて1失点となった。前日の準々決勝で188cm右腕の柳川大晟投手が宮崎商を8回無失点に抑えているが、「めちゃくちゃいい刺激を受けた。柳川が今日につないでくれたので、期待に応えようと思って投げた」と話した。
この日は阪神の前田スカウトが視察をしたが、「大崩れしないし、ピッチングがうまい。球速も上がってきている」と評価し、柳川投手とともにプロが注目している。
決勝は具志川商との対戦となる。柳川投手の先発が予想される。
柳川とともに、プロ注目投手だ。複数球団が視察。阪神の前田忠節スカウトは「大崩れしないし、ピッチングがうまい。(昨年の秋より)球速も上がってきている」と評した。
この日は最速144キロの直球やカットボール、スライダーに加え、初戦で封印していたカーブも交えて相手の強打を翻弄(ほんろう)。決勝へ向け「あと1勝。全力で挑みたい」と気合十分だった。
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