巨人・菅野智之投手が同世代の小林誠司捕手に53球

巨人ルーキーニュース

 巨人の菅野智之投手がドラフト1位の小林誠司捕手を相手に53球の投球を行った。菅野投手は東海大で1年浪人をして巨人入りし、小林選手は同志社大から日本生命で2年プレーしてプロ入り、入団年は違うものの同学年のバッテリーが巨人の未来を照らした。

 

同学年

 菅野智之投手は昨年13勝を上げ、巨人のリーグ優勝に大きく貢献した。投球内容もエースと言ってふさわしいような抜群の安定感を見せ、大学時代の風格そのままにプロ1年目に活躍を見せた。その菅野智之投手と同級生で2013年のドラフト1位で巨人入りしたのが小林誠司捕手。大学屈指の捕手として代表合宿などで菅野投手とバッテリーを組んだ事もある。

 この日は菅野投手は球数を抑える予定だったが、同級生が受けるという事もあり、全ての変化球を織り交ぜ、打者を立たせて「ファールを打たせる」など場面を設定して投げ込み、53球を投げた。プロの配球と小林選手に叩き込んだ形となる。菅野投手は抜群の制球力があり、試合では捕手がそれをどのように引き出すかがポイントとなる。

 菅野投手にとっても大先輩の阿部捕手よりも同級生の小林選手の方が投げたい球を投げられるので、楽しいという事もあるのだろう。澤村拓一投手や宮国投手など巨人の若手投手を引っ張るのは小林選手となる。少しでも早く投手に認められる捕手になってほしい。

 

 細やかな気配りだった。直球、スライダー、カットボール、カーブ、シュート、フォークボール。菅野は持ち球を惜しげもなく小林に披露した。

 「紅白戦、オープン戦でバッテリーを組む前に、僕の球を見てもらおうと思った。『僕の球はこういうボールだよ』というのを見てもらって、イメージできるように」

 今キャンプでは、直球とカーブを重点的に磨くことを課題としている菅野だが、それよりもコミュニケーションを重視。慣れないキャンプを過ごす小林に、プロの1年先輩からのおもてなしだった。

  菅野の優しさを感じながらミットを構えていた。キャンプ2日目にして実現した同級生バッテリー。プロとして1年先輩の右腕は「オープン戦や紅白戦で組むことがあると思う。『菅野という投手はこういう投手だ』とイメージしてもらうことが、彼にとっても、自分にとっても大事だと思った」と全球種を投げた意図を説明。「(菅野は)腕の位置とか考えながらやっていた。それを自分から話しかけられるようにやっていきたい」と。小林もしっかり受け止めた。右のエースを通して、1軍仕様の捕手に進化していく。

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