巨人、ドラフト1位・小林誠司捕手が初安打、ライバルに負けない

巨人ルーキーニュース

 巨人のドラフト1位・小林誠司捕手は、この日、プロ入り始めて先発でマスクを被った。勝利はならなかったもののプロ初打席で初ヒットを記録した。巨人がドラフト1位で指名した千葉ロッテの石川歩投手が勝利する中で、外れ1位だった小林選手の意地を見せた。

 

初スタメンマスク

 小林誠司選手はこれまで途中から出場してマスクを被ったり、代走で出場をしていたものの打席は回ってきていなかった。この日はスタメンに名前を連ねると、3回のプロ初打席でレフト前にヒットを記録した。その後は併殺や三振などで4打数1安打だったもののプロの1歩目を飾った。

 この日は千葉ロッテのドラフト1位・石川歩投手が完投で初勝利を挙げていた。巨人がドラフト1位で指名していた投手で、抽選で獲得していたら小林選手の1位指名は無かったかもしれないし、もしかすると千葉ロッテのドラフト2位は小林選手だったかもしれない。そのライバルが活躍をした日に、小林選手も意地を見せた。

 ただし小林選手はプロ初安打の事はほとんど話さず、チームの連勝がストップしてしまった事について「悔しかった。うれしさはないです」と捕手として中日打線を抑えることが出来なかったことを悔しがった。この日は勉強の日ともなった。

 

日本生命の元チームメイトもライバル

 一昨日は千葉ロッテの井上晴哉選手が、昨日も吉原正平投手が勝利し、日本生命で共にプレーしていた選手が活躍を見せる。小林選手はその中でもドラフト1位で指名された選手としても意地があった。

 さらにプロには、広陵高校でバッテリーを組んでいた広島の野村祐輔投手など高校時のライバルや大学時に戦ってきたライバル、社会人時代のライバルがたくさんいる。広陵高校、同志社大学、日本生命とアマチュア野球の名門を渡り歩いた小林選手にとって、バットとリードで挨拶をしなければいけない選手は多い。

 

 ガムシャラだった。3回先頭、1ボール1ストライクからの3球目。小林は見逃せばボールという143キロの内角高め直球を強振した。「積極的に初球から振っていこうと思っていました」。詰まりながらも、打球は左前に落ちた。

 巨人新人の初打席初安打は、08年6月6日のロッテ戦(東京D)で初打席サヨナラ本塁打を放った加治前以来となる。藤村の中前打で生還しベンチに戻ると、ナインに温かく迎えられた。

 「初安打のうれしさはないです。悔しいです。反省するところはたくさんある。1試合を通じていろんなことを経験できた。反省することがあるのが収穫です」

 3回先頭で迎えたプロ初打席。初球から積極的に振って3球目の143キロ速球を左前へ運ん だ。すぐに初安打の記念のボールは届いた。だが、8回2死一、二塁では空振り三振。リード面でも、先発・大竹のリズムをつくれなかった。それが悔しかった。

 「下位打線で走者を出して、ルナ、平田さんの3、4番で還された。防げるところはあった」。5回、先頭の8番打者の堂上直に中前打された。4回、平田に逆転2ランを浴びた大竹を立ち直らせるには、5回、先頭打者を切ってリズムを生む大事な場面だったとルーキーは反省した。

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