日本野球連盟は2013年の社会人野球のベストナインと、表彰選手を発表した。
ドラフト1位指名選手が並ぶ
打者部門では千葉ロッテのドラフト5位・井上晴哉選手(日本生命)が最多打点賞(25打点)、投手部門ではオリックスのドラフト1位・吉田一将投手(JR東日本)が最多勝利投手(7勝)、千葉ロッテドラフト1位の石川歩投手(東京ガス)が最優秀防御率(0.50)で表彰される。
またベストナインでは投手で吉田一将投手と一塁手で井上晴哉選手が選ばれ、捕手では巨人のドラフト1位・小林誠司捕手が選出された。
表彰選手
賞 | 選手名 | チーム | 成績 | 備考 |
首位打者賞 | 高橋泰文 | JX-ENEOS | 打率.407 | 立教大から8年目 |
最多打点賞 | 井上晴哉 | 日本生命 | 25打点 | 千葉ロッテドラフト5位 |
最多勝利投手賞 | 吉田一将 | JR東日本 | 7勝 | オリックスドラフト1位 |
最優秀防御率賞 | 石川歩 | 東京ガス | 防御率0.50 | 千葉ロッテドラフト1位 |
社会人ベストナイン
ポジション | 選手名 | チーム | 備考 |
投手 | 吉田一将 | JR東日本 | オリックスドラフト1位 |
捕手 | 小林誠司 | 日本生命 | 巨人ドラフト1位 |
一塁手 | 井上晴哉 | 日本生命 | 千葉ロッテドラフト5位 |
二塁手 | 西野真弘 | JR東日本 | 国際武道大から1年目 |
三塁手 | 多幡雄一 | ホンダ | 立教大から9年目 |
遊撃手 | 田中健 | 新日鐵住金かずさマジック | 日大から2年目、吉田一将とチームメイトだった |
外野手 | 井領雅貴 | JX-ENEOS | 桐蔭学園から6年目 |
外野手 | 松本晃 | JR東日本 | 横浜商大から6年目 |
外野手 | 栁裕太 | ヤマハ | 日本文理高校から8年目 |
指名打者 | 伊東亮大 | 日本製紙石巻 | 武蔵大から2年目、194cmのスラッガーで広島・伊東昂大投手の兄 |
<投手>都市対抗で61年ぶりとなる2年連続橋戸賞受賞の大城(JX―ENEOS)、年間防御率トップの0・50をマークした石川(東京ガス)、2年連続年間最多勝(7勝1敗)の吉田(JR東日本)と3投手による争いになった。選考委員からは「誰が獲ってもおかしくない活躍」との声もある中で、2大大会で白星を挙げるなど年間を通じて安定した成績を残した吉田が選出された。
<捕手>都市対抗優勝の日高(JX―ENEOS)、日本選手権優勝の山縣(新日鉄住金かずさマジック)がチームへの貢献度も含めて評価されたが、リード面に加え、捕手ながら年間打率・386をマークした小林(日本生命)が両者を抑えた。
<一塁手>打率・407で首位打者賞の高橋(JX―ENEOS)、新人ながら都市対抗で3本塁打の石川(JX―ENEOS)らの名前が挙がる中で、5本塁打、25打点の2冠となった井上(日本生命)が選出された。
<二塁手>いずれも都市対抗で優秀選手賞の山崎(JX―ENEOS)と西野(JR東日本)のルーキーで争われ、攻守での貢献度が高かった西野が選ばれた。
<三塁手>東アジア競技大会で日本の主将を務め優勝に貢献した多幡(Honda)、51年ぶりの都市対抗連覇に貢献した宮沢(JX―ENEOS)で争われ、14打点と勝負強さが光った多幡が選出された。
<遊撃手>安定感の光った渡辺(JX―ENEOS)を推す声もあったが、2大大会で優秀選手賞の田中(新日鉄住金かずさマジック)が上回った。
<外野手>3本塁打20打点の井領(JX―ENEOS)は文句なしの選出。残る2枠は5本塁打の中倉(新日鉄住金鹿島)、都市対抗で若獅子賞を受賞した石川(東芝)らが名を連ねたが、規定打席に「1」満たなかったものの、打率・410をマークした柳(ヤマハ)、都市対抗4本塁打の松本(JR東日本)に落ち着いた。
<指名打者>伊東(日本製紙石巻)、池辺(JX―ENEOS)、北道(NTT東日本)による争い。8強入りした都市対抗で貴重なタイムリーを放ち、優秀選手賞を受賞した伊東が、東北チームの躍進を支えた点が評価されて受賞した。
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