社会人投手のドラフト候補、社会人四天王に挑む154キロ投手

社会人野球ドラフトニュース 2019年ドラフトニュース

社会人投手はJR東日本・太田龍投手、東芝・宮川哲投手、東海理化・立野和明投手の右腕が150キロを超す速球とそれぞれ特徴のある投球を見せ、また左腕のJFE西日本・河野竜生投手も149キロの速球を投げ安定感を見せる。社会人四天王を形成しているが、そこに挑む154キロ右腕がいる。

社会人四天王

JR東日本・太田龍投手は190cmの身長から153キロの速球を投げ、投げられるストレートの威力はプロの2軍を相手にしない。変化球の制球も良くスライダー、スプリットにカーブも投げる。スケールと総合力を持つ投手としてドラフト1位指名は間違いない投手。ただし、長いイニングを投げるとまだ崩れるイニングがあり、そこでなるべく失点を少なくできるかどうかという脆さもあったりする。高卒3年目の投手として成長途中でもある。

東海理化の立野和明投手も高卒3年目だが、安定感は太田投手を上回るかもしれない。181cmから151キロの速球を投げ、こちらも変化球でストライクを奪える。相手を圧倒する投球も見せられれば、ピンチになっても落ち着いて打ち取る試合を支配する力を持っている。外れのなさそうな投手だが、ストレートのレベルがどんどん上がっているプロ野球では、ストレートの力にはまだ不安もある。制球とフォークボールが決め手となりそうだ。

東芝・宮川哲投手は大学でも実績が十分で、力のストレートはそれでプロでも勝負できるのではないかと思える。またカーブの曲がりも独特で鋭く、抜いてくる球もタイミングを外すのに十分。特徴と実績と球威を併せ持つ投手だ。

そして最後は左腕、河野竜生投手は172cm72kgと小柄だがそれを感じさせない。149キロのストレートは威力が十分で、スライダーを同じような腕の振りから投げられるため、伝家の宝刀となっている。プロでチェンジアップ、フォークなどもう1種類増やせれば、東克樹・高橋優貴と続くルーキー左腕としての活躍を見せそうだ。高校卒3年目という若さもある。

四天王に挑む投手

昨年のドラフト会議では、社会人投手で一番最初に指名されたのは杉山一樹投手だった。あまり実績はなかったものの、都市対抗予選での投球と都市対抗で投げた151キロのストレートが非常に評価されての2位指名となった。

そして今年、そのコースをたどりそうなのがNTT東日本の小又圭甫投手になるのではないかと思う。154キロのストレートはまともに当たらず、制球の課題があるため結果を残せていなかったが、コントロールよく投げられれば手も足も出なくなる。そしてこの春は制球も安定し、リリーフとして信頼される投手になっている。都市対抗予選、本戦で最も注目される投手となりそうだ。

他には王子の横尾蓮太投手は静清高校出身の3年目で140キロ後半の球を投げてくる。若さもある投手。TDKの小木田敦也投手も角館出身の高卒3年目で152キロの速球を投げるが、打ち込まれている試合もあり、都市対抗の期間は集中して好投を続けたい。JR東日本の永谷暢章投手は履正社高校卒4年目だが、リリーフとして140キロ後半の力のある球を投げていた。187cmの大型投手で大学生投手と同じ世代、都市対抗での投球が楽しみだ。同じくJR東日本の西田光汰投手もフォークボールが大きい投手。球速は140キロ中盤でこれを伸ばしたい。

昨年の指名漏れ組では東芝の岡野祐一郎投手は、秋の日本選手権でも、この春のスポニチ杯でも、そしてその後のJABA大会でも安定した投球を見せる。ストレート、変化球すべてにおいてレベルは社会人トップクラスで、プロで投げるのを見たい投手。Honda鈴鹿・瀧中瞭太投手、日本生命・高橋拓巳投手、日本新薬・岩本喜照投手、四国銀行・菊池大樹投手などもあと一歩だったと思うので、あきらめずに今年もチャレンジしたい。

大学で実績がある組では日本製鉄鹿島の飯田晴海投手、Hondaの東野龍二投手、JX-ENEOS・大場遼太郎投手、トヨタ自動車の嘉陽宗一郎投手と葛川知哉投手、ヤマハの水野匡貴投手、西濃運輸・小久保気投手、大阪ガス・阪本大樹投手、日本生命・草場亮太投手、JR四国・濱口雄大投手などがいる。これらの投手は大学卒業時から社会人でどのように成長したか、プロですぐにどのくらい投げられるかを評価される。都市対抗で特徴をしっかりと見せたい。

そしてヤマハの緒方太地投手は、沖データコンピュータ学院から移ってきて149キロの力のある球を投げる。この夏次第で一気に指名候補になってくるかもしれない。

2019年度-社会人投手のドラフト候補リスト

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