近畿大が不祥事で秋季リーグ出場辞退、榎本保監督も辞任へ

近大, 小出智彦, 峰下智弘

 関西学生野球連盟は既に秋季リーグ戦の日程を発表していたが、近大の野球部員が窃盗容疑で警察に逮捕されていた事が分かりリーグ戦の出場を辞退した。また名将・榎本保監督が辞任を申し出た。

 近大はオリックスの糸井嘉男選手(2003年日本ハム自由枠)や巽真悟投手(福岡ソフトバンク・2008年ドラフト1位)、中後悠平投手(千葉ロッテ・2011年ドラフト2位)などを排出し、今年も春のリーグ戦で小出智彦投手が7勝1敗、防御率0.15を記録する大車輪の活躍を見せてリーグ優勝を果たすと、また3年生の峰下智弘選手が大学日本代表として日米野球でプレーするなどし、秋季リーグ戦もリーグの中心となる事が予想されていた。

 18歳の部員がその春季リーグ戦の最中である5月8日にひったくりをして、7月25日に逮捕された。詮索はしないが近大野球部には毎年高校野球で活躍した選手が全国から集まってきており、高校野球では名のある選手だったのだろう。非常に残念だ。近大野球部では京都外大西でドラフト候補だった本田拓人選手が入部したものの部内で問題を起こして退部、その後ひったくりなどで2度逮捕されるなどしている。

 近畿大はリーグ戦辞退と部の3ヶ月の活動停止、そして野球部長と榎本保監督が辞任を申し出ており、受理されるとの事。榎本監督は毎年近大を強豪チームに仕上げ、上に挙げた選手など毎年のようにドラフト候補を育てる名将だった。思い出されるのは大学日本代表監督として2009年11月にプロ野球U-26オールスターと対戦し、斎藤佑樹投手、大石達也投手、菅野智之投手、東浜巨投手など錚々たるメンバーを率いて1-1の引き分けを演じてプロアマの交流を加速させた。また2010年7月にも世界大学野球選手権前にNPBフレッシュ選抜と壮行試合を行い、この試合では藤岡貴裕投手、野村祐輔投手、菅野智之投手が好投したものの、近大の中後悠平投手が4失点し0-4で敗れた。このとき榎本監督は試合後のインタビューで「一人を除き21人、プロ相手に本当によく頑張りました。一人を除いて」と話したことが印象的だった。

 さらに2009年のドラフト会議では3位以下なら東邦ガス入りするとしていた藤川俊介選手を阪神がドラフト5位で指名、藤川選手は一転プロ入りに気持ちが傾いた。そのとき阪神と話し合いし、指名断りを伝えて指名を回避した球団に頭を下げ、東邦ガスにも頭を下げて藤川選手をプロ入りさせた。感謝してもしきれないだろう。

 今年のドラフト候補だった小出智彦投手はトヨタ自動車から内定を得ており、プロ志望しない方針を表明している。来年からは榎本監督のいない近大となる。

  近大は2日、硬式野球部員(18)が7月25日に窃盗容疑で奈良県警に逮捕されたことを明かし、31日開幕の関西学生野球秋季リーグの出場を辞退し、3か月の活動停止処分とすると発表した。入院中のため榎本保監督(58)は会見に参加しなかったが、浦崎直浩野球部部長(52)とともに、部員逮捕の翌日に辞任を申し出ており、大学側も近く受理する方向。

 逮捕されたのは経営学部に所属する1回生の男子学生。5月8日午後9時ごろ東大阪市の路上で、65歳女性の手さげバッグをひったくり、現金4万2000円などを奪った疑い。弁護士によると、本人も大筋で犯行を認めているという。同部員は無期停学処分となり、起訴されれば退学処分となる。

近大が秋季リーグ辞退へ、部員が窃盗容疑で逮捕  - サンケイスポーツ:2013/8/3

 近畿大によると、男子学生は5月8日午後9時5分ごろ、大阪府東大阪市の路上で、現金4万2000円などが入った手提げバッグを女性(65)からひったくった疑いで、奈良県警生駒署に逮捕された。逮捕容疑を大筋で認めており「チームや大学に申し訳ないことをした」と話しているという。

 記者会見で荒巻裕副学長は「被害者の方をはじめ、地域の皆さまに多大な迷惑をかけた」と陳謝。野球部の浦崎直浩部長と榎本保監督から辞任の申し出があり、近く受理する予定。男子学生は無期停学の処分にした。

 関西学生野球連盟に所属する近畿大は1949年の創部。オリックスの糸井嘉男外野手らプロ野球選手を多数輩出する強豪として知られる。今年の春季リーグでも優勝するなど、リーグ戦の優勝回数は44回と最多。


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