日本航空高・ヴァデルナフェルガス選手に巨人、阪神、東北楽天スカウトが視察

日本航空の188cm左腕・ヴァデルナフェルガス投手に巨人、阪神、東北楽天の3球団が視察した。

リリーフ登板

日本航空ｖｓ甲府第一の試合は、同点の8回に日本航空のエース・ヴァデルナ・フェルガス投手が登板した。188cmの大型左腕投手で最速は136キロ。春の関東大会でセンバツ優勝の東海大相模を3点に押さえて完投勝利を挙げていた。

この日はストレートは130キロ前後、スライダー、カーブ、チェンジアップなどを織り交ぜ、2回を3安打1奪三振で無失点に抑え、9回にサヨナラ勝ちで勝利した。

春の好投以降、学校では寮生活を送る敷地内で新型コロナのクラスターが発生し、野球部も全体練習ができず、大会直前も授業後の2時間以内しか練習ができなかったという。ヴァデルナ投手も「まだ少し体が出来てない」と話した。

この日は巨人、阪神、東北楽天のスカウトが視察した。東海大相模戦の後、初の実戦登板で本調子ではなかったが、粘りの投球を見せた。

昨年は128キロくらいしか出なかったが、ヤンキースのチャプマン投手の動画を研究し、「球速が速くなれば変化球も生きる」とこの春までに136キロまで球速を伸ばした。まだ伸びしろの大きな投手と言えそうで、大型左腕をスカウトがどのような評価をするのか注目される。

マウンドに上がったのは同点の８回から。巨人、阪神、楽天のスカウトが視察に訪れる中、先頭打者を変化球で遊直。「まだ少し体が出来てない」とボールは高く、抜け球もあったが１３０キロ前後の直球、スライダー、カーブ、チェンジアップをおりまぜ翻弄。３安打を許しながらも、しのぎきった。