第108回全国高校野球選手権大会は20日、甲子園で準決勝2試合が行われる。智弁和歌山の横浜と対戦、4番・山田凜虎捕手(3年)が、相手のエースは今秋ドラフト1位候補に挙がる最速157キロ右腕・織田翔希投手(3年)攻略に「170キロマシン」を相手に打ち込み、世代最高投手との一戦に備えた。
174キロの剛球で目慣らし、中谷監督「スピード感を上げないと」
休養日となった19日、2021年以来の優勝を狙う智弁和歌山は和歌山市内の同校グラウンドで練習し、横浜・織田投手を想定した「170キロマシン」で対策を済ませた。
中谷仁監督(47)が「スピード感を上げないと対応が難しい。目を慣らしたかった」と打撃マシンの球速を170キロに設定。「174、オッケー」と、スピードガンを手にした選手が叫び、最速174キロを計測した球が放たれる中、選手たちは打席内から見送ったり、実際にスイングして芯で捉えたりと、それぞれの方法で剛速球を体感した。
昨春決勝の雪辱へ、「170キロは初めてですけど『うわぁー』って感じはなかった」
横浜には昨春選抜の決勝で4-11と敗れ、織田投手には5回1/3を3安打無得点に抑え込まれた。現チームで織田投手と対戦した選手は3人で計5打数1安打。無安打だった山田凜虎捕手は「手も足も出なかった」(スポーツニッポン)と、あの日の衝撃を振り返る。
今大会こそ11打数2安打とやや物足りない数字が続く山田選手だが、侍ジャパンU18代表候補にも挙がる世代屈指の捕手で打撃も抜群の選手だ。この日の練習でも「150から60キロは日頃からやってるので、170キロは初めてですけどうわぁーって感じはなかったですね」と落ち着いた表情を見せた。4月に行われたU18代表候補強化合宿でも織田投手とバッテリーを組んで球を受けており、「その時の感覚はまだある」と話す。
中谷監督「先発じゃなかったら、引きずり出す」、4番・5番に懸ける
中谷監督は織田投手に照準を定めている。「織田君が先発じゃなかったら、引きずり出す展開に持ち込まないといけないし、先発なら、そこを打たないと勝てない」と話した。そして「1、2番が出る。期待は4、5番ですかね」と、自慢の上位打線で織田投手を攻略する。
18日の仙台育英戦で4安打と当たりを取り戻した2番・荒井優聖内野手(3年)は、170キロ超のマシンに「打てないボールじゃないと感じました」と頼もしく語った。考え得る全ての対策を講じた智弁和歌山打線が、あと二つに迫った4度目の夏の日本一へ、世代最高投手に立ち向かう。
【山田 凜虎】 プロフィール
- 氏名:山田凜虎
- 所属:智弁和歌山高校(3年)
- ポジション:捕手
- 主な特徴や実績:2021年以来の優勝を狙う智弁和歌山の4番を担う捕手。春先のU-18代表候補合宿では横浜・織田翔希投手とバッテリーを組み、その球を受けた経験を持つ。昨春選抜決勝では織田投手に抑え込まれた悔しさを抱え、174キロマシンでの打撃練習を経て20日の準決勝での雪辱を期す。剛速球にも動じない打撃で、チームを4度目の夏の頂点へ導くことが期待される。







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